■「AI」は僅差の年間総合2位、急上昇では上半期に続きAI関連ワードがTOP3
上半期の発表の勢いのまま、2023年以降の上昇傾向がありながら、「AI」は急上昇ワードとして前年比1.68倍のランキング1位に。急上昇ランキングでは、2位「生成AI」が前年比+3579件(1.63倍)、3位「AIエージェント」が前年比+2535件(57.3倍)と上半期と同じ並びであるもののさらにその上昇傾向を増す結果に。
「業務効率化」が前年比+2021件で4位と5位の「万博」を超えて上昇しており、13位の「AI活用」や15位の「DX推進」といったキーワードと併用されることも多く、企業の働き方の生産性向上に関連する商品やサービスが多く発表された。
5位の「万博」、6位の「大阪・関西万博」も併用されるケースがほとんどで、パビリオンへの出展や協力など今年を象徴するイベントへの関与を発表する企業が多数。
これに加えて、7位に「大阪」が入っており、お土産や飲食店、宿泊施設など周辺の経済へポジティブに影響し、企業活動が活発化していることを発表の増加からも読み取れる結果に。
急上昇では上半期に続きAI関連ワードがTOP3に
■ネクストAI関連ワード「AX」「AIO」…企業発表の傾向は、相談相手からビジネスパートナーへ
日々、「AI」を取り巻く環境の変化を示すように企業発表においてもその件数の増加に加え、新たなキーワードが登場。AI関連のキーワードとして新たに使われはじめるキーワードも多く、AIを活用した開発手法である「AI開発」は2.61倍(2024年:154件→2025年:403件)に。
ほかにもSEOとともに重要視されはじめる「AIO」(2024年:5件→2025年:165件で33倍)、AIトランスフォーメーションの略である「AX」(2024年:24件→2025年:191件で7.95倍)と、これまでのビジネスシーンで活用されてきたワードの派生系のようなキーワードの出現も目立った。
そのほかにも「AI面接」「医療AI」「AI創薬」といった多分野での活用を示すキーワードも増えています。「AI〇〇」「〇〇AI」のようにAIと何かを掛け合わせたワードは、イメージがつきやすく今度も様々な分野で新たなワードが登場していくと同社は考察。
また、「生成AI」や「LLM」といった人間の要求を受けて回答する機能を活用するAIよりも、「AIエージェント」や「AI活用」のキーワードが前年比で大きく増加。
同社は、対話による相談相手から、ビジネスパートナーとして業務を代わりに実行してくれる存在に変わってきていることをプレスリリース件数から考察できるとしている。
■月別キーワードランキング発表|1位は「イベント」と「AI」が占める
月別のランキングを見ると、総合1位の「イベント」2位の「AI」がどの月も1,2位を占める中で、2月の2位には「新商品」がランクイン。SS(Spring Summer)、AW(Autumn Winter)と呼ばれるシーズン新商品の2月、8月9月は「新商品」が上位に。急上昇ランキングでも4位の「業務効率化」は10月に17位で初のTOP20入りとなり、それ以前も1月:25位、2月:32位、3月:29位、4月:24位、5月:24位、6月:21位、7月:21位、8月:22位、9月:22位と着実に順位を上げる結果に。
件数を伸ばすキーワードの一方で、2022年には総合1位となり企業発表の定番となったと思われた「SDGs」が、今年は総合TOP20内でも唯一の前年比で件数減となっており、月別順位も10位以内となったのは10カ月中5カ月のみ。
一方で安定して上位にランクインしており、大きなブームは去ったものの、引き続き企業発表での活用は続いている。
そして、例年から安定して上位にある「プレゼント」と「ギフト」は、いずれも新商品の利用シーンの一つに提案することを目的に、発売の発表に際して使用されてきました。
順位では大きく変化がないように見えるものの、「プレゼント」が2022年:5091件、2023年:5707件、2024年:4945件、2025年:5452件と上下する中、「ギフト」が2022年:3568件、2023年:4047件、2024年:4066件、2025年:4773件とその差を徐々に縮めるように右肩上がりを続けている。
■2026年の注目キーワード
●注目キーワード(1)酒蔵の新たな事業として増加の兆し「ウイスキー」世界的なウイスキーコンテストで日本のウイスキーが評価されたり、NHK連続テレビ小説の題材になったりと、ブームが続いていた「ウイスキー」は、企業発表自体は漸次的な増加が続いている状態に。
2025年には前年比1.68倍の686件。
需要の変化や代替わりに際してなどで国内の日本酒や焼酎の酒蔵が新事業としてウイスキー製造を始めるケースが生まれており、その新商品発売などでの発信が増加。家飲み需要に合わせた関連グッズの発売も見られたという。
新たな決済方法を通じてブロックチェーンを身近にした「ステーブルコイン」は、2023年に121件の発信があった後、2024年には76件に減少していたものの、2025年は前年比2.45倍の186件に。
関連する「ブロックチェーン」も、2019年:785件、2020年:716件、2021年:1147件、2022年:1855件、2023年:2225件、2024年:1688件、2025年:1385件と、2023年に最大の発信数に。今年を象徴する国際博覧会場のトークンを交換できるとして注目を集めたとしている。
10月には日本初の合法的な円建てステーブルコインの発行がはじまったことで、今後さらに発信が伸びていくと同社は予想している。
対象期間:2025年1月1日~2025年10月31日
集計対象:PR TIMESプレスリリース38万2296件
発表項目:2025年総合&月別キーワードランキング、注目キーワード、業界別分析 等
発表日:2025年11月28日
発表者:PR TIMES
<参考>

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