生成AI活用派の就活生、書類・一次面接など初期選考で優位に 一方で面接での自信は低下傾向
ネオキャリアが運営する、キャリアの選択肢を広げるワーク×ライフジャーナル「キャリアトラス」は、生成AIを活用して就職活動を終えた2026年卒学生と、活用せずに就職活動を終えた同学生、計316名を対象に比較調査を実施し、結果を公表した。

■応募社数は同水準ながら、書類・一次面接通過数では生成AI活用学生が優位に

書類選考に応募した企業数を見ると、生成AI活用学生・非活用学生ともに「1~10社」が最多となり、就職活動における行動量自体に大きな差は見られなかった。

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書類選考に応募した企業数一方、書類選考の通過企業数では、生成AI活用学生の22.2%が「11社以上」と回答し、非活用学生(14.5%)を上回る。


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書類選考の通過企業数さらに、一次面接通過企業数においても、生成AI活用学生では「11社以上」が15.2%と、非活用学生(5.6%)の約3倍という結果に。

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一次面接通過企業数これらの結果から、生成AIの活用は応募社数を増やすというよりも、書類選考から一次面接に至る初期選考段階において、通過数の増加に寄与している可能性があると同社は考察している。

■生成AI活用学生は内定数で優位も、第一志望内定率では非活用学生が上回る

最終的に獲得した内定数を見ると、生成AI活用学生では「2社以上(2社・3社以上の合算)」が58.3%となり、非活用学生(53.2%)を上回った。

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最終的に獲得した内定数一方、第一志望群企業から内定を獲得できた割合は、生成AI非活用学生が76.6%であったのに対し、生成AI活用学生は60.8%にとどまり、15.8ポイントの差が生じている。

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第一志望群企業から内定を獲得できた割合この結果から、生成AIの活用は内定数の増加には寄与する一方で、第一志望企業への合格という観点では課題が残る可能性があると同社は考察。

■生成AI活用学生はES作成でつまずきを感じやすく、面接での自信も低下傾向

就職活動で最も苦戦を感じた選考要素を見ると、いずれも「一次・二次面接」が最も高い割合を占める中、生成AI非活用学生では「最終面接」(19.6%)が比較的高い割合を示した一方、生成AI活用学生では「ES作成」が23.4%と、非活用学生(13.3%)の約1.8倍という結果に。

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就職活動で最も苦戦を感じた選考要素また、「面接において、自分の言葉で自信を持って話すことができたと思うか」という質問に対して、「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した割合は、生成AI非活用学生が81.0%であったのに対し、生成AI活用学生は74.7%と、6.3ポイント下回る結果となった。

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面接において、自分の言葉で自信を持って話すことができたと思うかこれらの結果から、生成AIを活用する学生は文章作成の効率化を図る一方で、自己理解や経験の言語化に難しさを感じやすく、その影響が面接時の自信にも表れている可能性があると同社は考察している。

■就活で活用された生成AIは「ChatGPT」が最多、生成AI活用の目的は選考通過を意識したES作成

生成AI活用学生に、就職活動で主に使用した生成AIツールを尋ねたところ、「ChatGPT」が74.1%と最も多く、次いで「Gemini」が13.3%となり、特定のツールに利用が集中している実態が明らかに。

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就職活動で主に使用した生成AIツールまた、生成AIを活用した理由としては、「『企業に評価される』質の高いES・自己PRを作成するため」が48.7%と約半数を占めたほか、「面接での想定外の質問への不安を減らしたかったから」が34.8%となっている。

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生成AIを活用した理由生成AIは情報収集や業務効率化の補助というよりも、選考通過を意識したアウトプットの質向上を目的に活用されているケースが多いことがうかがえる結果となった。

【調査概要】
調査名称:就職活動におけるAI活用学生とAI非活用学生に関する比較調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年12月5日~12月18日
有効回答:生成AIを活用し、就職活動を終えた26年卒の学生158名、生成AIを活用せず、就職活動を終えた26年卒の学生158名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

<参考>
ネオキャリア(キャリアトラス)調べ『就職活動におけるAI活用学生とAI非活用学生に関する比較調査
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