約6割の企業が2025年の採用でミスマッチ経験 入社後に顕在化する「人となり」、生成AI書類で選考判断も難化
back checkは、人事部に所属する全国のビジネスパーソン1,000名を対象に、2025年度の採用活動において企業が直面した採用トラブルやミスマッチの実態について調査を実施し、結果を公表した。

■2025年、企業の約6割で採用ミスマッチが発生。
採用後に顕在化するギャップが、企業共通の課題に

人事部に所属する全国のビジネスパーソン1,000名を対象に、直近1年間(2025年1月~2025年12月)の採用活動を振り返り、採用ミスマッチの発生状況について調査。

その結果、「採用ミスマッチが発生している」と回答した企業は57.7%にのぼり、約6割の企業が採用後に何らかのギャップを経験している実態が明らかになった。

採用判断の難しさは一部の企業に限られた問題ではなく多くの企業が共通して直面する課題であることがうかがえる結果に。また、こうした採用ミスマッチは、早期離職や現場負担の増加に繋がる可能性があり、組織運営や人材活用の観点からも、採用判断の在り方を見直す必要性が高まっているという。

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直近1年間(2025年1月~2025年12月)に、「採用ミスマッチが発生した」と感じるケースはあったか。(n=1,000・単一回答方式)

■見極め不足が露呈、採用ミスマッチの顕在化は「試用期間中」が最多

採用ミスマッチが表面化するタイミングについて調査したところ、最多回答は「試用期間中(28.6%)」、次いで「試用期間終了後(26.7%)」、「配属・役割変更時(15.7%)」と続いた。

この結果から同社は、採用時の判断と実際の就業実態との間にギャップが生じ、試用期間中という比較的早い段階でミスマッチが顕在化している企業が多いことがわかったとしている。

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採用ミスマッチが最初に表面化することが多いタイミング(n=1,000・単一回答方式)

■採用後のズレが早期離職に直結、4割超の企業が経験

採用ミスマッチによって、実際に発生した影響について調査したところ、最多回答は「早期離職が発生した(41.0%)」、次いで「上司のマネジメント負荷増(29.0%)」、「現場の指導負担が増加(26.8%)」と続く。

採用時の見極め不足が、離職だけでなく現場全体の負荷増加につながっている実態が明らかに。

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採用ミスマッチによって、実際に発生した影響(n=1,000・複数回答方式)

■最終判断は面接頼み 6割超の企業が回答

現在の採用選考において、最終的な採用判断に依存している情報について調査したところ、最多回答は「面接での受け答え(60.7%)」、次いで「面接官の直感・印象(45.0%)」、「履歴書・職務経歴書(39.4%)」と続いた。

採用判断が面接時の限られた情報や主観に依存していることが、ミスマッチ発生の一因となっている可能性がうかがえる結果に。


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現在の採用選考において、最終的な採用判断に依存している情報(n=1,000・複数回答方式)

■スキルでは測れない“人となり”が、採用後に顕在化

応募者が語る前職での経歴や成果、実績について、採用時点で事実確認や再現性の判断が難しく、入社後に想定と異なると感じた経験があるかを調査したところ、57.6%が「感じた」(非常に感じた:14.6%、ある程度感じた:43.0%)と回答。

約6割の企業が2025年の採用でミスマッチ経験 入社後に顕在化する「人となり」、生成AI書類で選考判断も難化
応募者が語る前職での経歴・成果・実績について、採用時点で事実確認や再現性の判断が難しく、入社後に想定と異なると感じたことはあるか。(n=1,000・単一回答方式)さらに、書類選考や面接といった一般的な採用プロセスでは把握しづらく、入社後にギャップを感じやすい応募者情報について尋ねたところ、最多は「コミュニケーション力・協働力(40.1%)」、次いで「主体性・行動力(指示待ち含む)(31.7%)」、「ストレス耐性・環境変化への対応力(30.8%)」と続く。

約6割の企業が2025年の採用でミスマッチ経験 入社後に顕在化する「人となり」、生成AI書類で選考判断も難化
採用プロセスでは把握しづらく、入社後に想定と異なっていた、またはギャップを感じやすい応募者情報(n=1,000・複数回答方式)

■採用判断の裏付け不足、最多理由は「人事の業務負担が大きい(34.4%)」

採用選考において、採用判断の検証や裏付けを十分に行なえなかった理由の最多は「人事の業務負担が大きい(34.4%)」、次いで「確認できる範囲に限界がある(28.5%)」、「客観的な手段が少ない(26.4%)」と続いた。

採用判断の精度を高める必要性を認識しながらも、時間や手段の制約によって十分な検証が行なえない実態が浮き彫りに。

約6割の企業が2025年の採用でミスマッチ経験 入社後に顕在化する「人となり」、生成AI書類で選考判断も難化
現在の採用選考において、採用判断の検証や裏付けを十分に行なえなかった理由(n=1,000・複数回答方式)

■生成AI活用の応募書類、人事担当者の半数超が接触

採用選考において、応募者が生成AIを使用したと思われる書類や回答に接したことがあるか調査したところ、54.2%が「接している」(頻繁に接している:16.7%、時折、接している:37.5%)と回答。

生成AIの活用が社会全体で広がる中、採用の現場においても応募書類や選考過程で生成AIを用いたとみられる表現や回答に接する機会が、すでに過半数の企業で発生している実態が明らかに。

約6割の企業が2025年の採用でミスマッチ経験 入社後に顕在化する「人となり」、生成AI書類で選考判断も難化
採用選考において、応募者が生成AIを使用したと思われる書類や回答に接したことはあるか(n=1,000・単一回答方式)

■生成AI書類の影響で選考判断が難化、人事の6割超が回答

採用選考で生成AIを使用したと思われる応募書類や回答に接したことがあると回答した542名を対象に調査したところ、60.5%が「選考判断が難しくなった」と回答。

生成AIの普及により、書類や回答の完成度が一定水準に整えられる一方で、それが実際の業務遂行能力や行動特性をどこまで反映しているのか判断しづらい場面が増えていることがうかがえる結果となった。

約6割の企業が2025年の採用でミスマッチ経験 入社後に顕在化する「人となり」、生成AI書類で選考判断も難化
生成AIを使用したと思われる書類や回答により、選考判断が難しくなったと感じるか(n=542・単一回答方式)【調査概要】
調査対象:人事部に所属する全国のビジネスパーソン1,000名
調査期間:2026年1月16日~2026年1月22日
調査方法:インターネットリサーチ
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。

<参考>
back check調べ『2025年度の採用活動において企業が直面した採用トラブルやミスマッチの実態調査
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