投資経験のある保護者の98%が、こどもNISAは「親主導」で運用意向 目的は「教育資金づくり」が最多に
ABCash Technologieは、グリーンモンスターと合同で、18歳未満の子どもを持つ投資経験者のうち、「こどもNISA」の利用意向がある保護者169名を対象に調査を実施し、その結果を公表した。

■投資経験者の約7割が「子どもに制度を説明できない」

同調査で、こどもNISAの制度について子どもにわかりやすく説明できると思うかを聞いたところ、「うまく説明できないと思う(51.5%)」、「全く説明できないと思う(16.0%)」と、合わせて67.5%が「説明に自信がない」と回答した。

一方で、「自信を持って説明できると思う」と回答した人はわずか5.3%にとどまり、「だいたい説明できると思う(27.2%)」を含めても、十分に説明できると感じている投資経験者は3割程度にとどまる結果に。


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こどもNISAの制度について子どもにわかりやすく説明できると思うか

■利用目的は「教育資金づくり」が最多、金融教育目的は約半数に

こどもNISAを利用する場合の目的について、最も多かったのは「教育資金づくり」が67.5%と、将来の進学や学びへの備えとして、こどもNISAを活用したいと考える保護者が多数を占める結果に。

一方で、「子どもに投資経験を積ませるため(53.8%)」「お金の増え方・リスクを学ばせるため(50.9%)」といった回答も半数を超え、こどもNISAが単なる資産形成手段にとどまらず、子どもにお金や投資を学ばせる金融教育の機会としても期待されている実態が明らかになった。

また、「節税・資産形成のため(51.5%)」も5割を超え、保護者は教育資金づくり・金融教育・制度メリットの活用という複数の目的を重ねて、こどもNISAの利用を検討している様子がうかがえる。

投資経験のある保護者の98%が、こどもNISAは「親主導」で運用意向 目的は「教育資金づくり」が最多に
こどもNISAを利用する場合の目的さらに世帯年収別に分析したところ、年収399万円以下では「教育資金づくり」が最多で、家計負担の軽減を目的とした実利を想定している保護者が多い傾向が見られた。

一方、年収600~799万円の層では、教育資金づくりに加えて、子どもに投資経験を積ませたい、金融理解を深めさせたいといった複数の目的を意識して利用を検討している様子がうかがえる結果に。

さらに年収1,000万円以上の層では「教育資金づくり」よりも「金融教育」や「資産形成」を目的に選ぶ割合が高く、こどもNISAを将来に向けた“学びの手段”として捉えている意識が強いことが明らかになった。

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こどもNISAを利用する場合の目的(世帯年収別)

■投資経験者でも運用判断は9割強が親主導、子ども主体は少数派

こどもNISAを利用する場合の投資判断と子どもの関与について聞いたところ、最も多かったのは「親が主に判断しつつ、年齢に応じて子どもにも一部関与させたい」で61.5%、次いで「親子で相談しながら判断していきたい」が30.2%、「親がすべて判断し、子どもには基本的には関与させない」が6.5%と続いた。

これらを合計すると、98.2%が“親主導”での運用を想定していることになり、こどもNISAは「子どもの金融教育の場」として期待される一方で、投資経験者であっても投資判断を子どもに委ねることへの慎重な姿勢がうかがえる。

一方で、「子ども自身の判断に任せたい」と回答した人は1.2%、「始めは親が判断し、徐々に子どもに関与、その後全て任せたい」とした人は0.6%にとどまり、最終的に子ども主体での運用を想定している家庭は極めて少数派であることが明らかになった。

投資経験のある保護者の98%が、こどもNISAは「親主導」で運用意向 目的は「教育資金づくり」が最多に
こどもNISAを利用する場合の投資判断と、子どもの関与についての意向

■本音は「期待」より「不安」、理解不足が最大の壁

こどもNISAに対する率直な不安や期待、疑問を自由記述で聞いたところ、制度そのものへの期待が寄せられる一方で、圧倒的に多かったのは「理解不足による不安」だった。

特に多く見られたのは、「元本割れしないか」「どの銘柄を選べばよいのか」「どのくらいの金額・期間で運用すればよいのか」といった投資リスクや運用方法に関する不安となっている。

また、贈与税や課税の扱い、新NISAとの制度の差、将来的な制度改悪といった制度面への疑問や不安感も多く寄せられた。

一方で「子どもにお金について学ばせたい」「将来の選択肢を広げてあげたい」「非課税で資産形成できる機会として期待している」など、制度に対する前向きな期待の声も多く、こどもNISAが“資産形成”だけでなく“金融教育の入口”として期待されていることがうかがえる。

投資経験のある保護者の98%が、こどもNISAは「親主導」で運用意向 目的は「教育資金づくり」が最多に
こどもNISAに対する率直な不安や期待・疑問【調査概要】
調査対象:18歳未満の子どもがいる投資経験のある保護者で、グリーンモンスターおよびABCash Technologiesのユーザー
有効回答数:169件
調査地域:全国
調査期間:2026年1月8日~15日
調査方法:インターネット調査

<参考>
ABCash Technologies・グリーンモンスター 合同調査「『こどもNISA』に関する意識調査(後編)
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