全国企業倒産件数、2026年2月は833件で3カ月連続前年超え 「不況型倒産」が全体の8割を占める
帝国データバンクは、2026年2月の企業倒産件数(負債1000万円以上の法的整理が対象)について集計し、分析結果を公表した。

■「サービス業」「運輸・通信業」が2月としては2000年以降で最も多く

業種別にみると、7業種中6業種で前年を上回る結果に。

「サービス業」(前年同月196件→220件、12.2%増)が最も多く、「運輸・通信業」(同29件→48件、65.5%増)は、前年から大幅に増加。
「サービス業」と「運輸・通信業」はともに2月としては2000年以降で最も多かった一方で、「製造業」(同107件→83件、22.4%減)は唯一減少し、6カ月ぶりに前年を下回った。

業種を細かくみると、「建設業」では、内装工事やはつり・解体工事などの「職別工事」(前年同月74件→82件)で大型倒産が複数発生し、前年を上回った。

「小売業」では、「自動車・自転車小売」(同8件→13件)の増加が目立ち、特に中古自動車小売の増加が目立つ。「サービス業」では、フィットネスクラブなどの「娯楽」(同7件→12件)が大幅に増加。

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倒産件数(業種別)

■「不況型倒産」が678件、全体の81.4%を占める

同調査では、倒産主因のうち、販売不振、輸出不振、売掛金回収難、不良債権の累積、業界不振を「不況型倒産」として集計。

主因別にみると、「販売不振」が671件(前年同月633件、6.0%増)で、2カ月連続で前年を上回り、2月としては過去10年で最多に。

この他、「不良債権の累積」(前年同月1件→2件、100.0%増)や「業界不振」(同7件→4件、42.9%減)などを含めた「不況型倒産」は678件(同642件、5.6%増)となり、全体の81.4%を占め、2カ月連続で前年を上回った。

「放漫経営」(前年同月11件→18件、63.6%増)は、3カ月連続で前年を上回り、「設備投資の失敗」(同4件→0件、100.0%減)は、2023年2月以来3年ぶりに未発生。「経営者の病気、死亡」(同17件→29件、70.6%増)は、2月としては2000年以降で最多となった。

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不況型倒産数

■「破産」が797件、全体の95.7%を占める

倒産態様別にみると、「清算型」倒産は818件(前年同月742件、10.2%増)となり3カ月連続で前年を上回った。「再生型」倒産は15件(同26件、42.3%減)発生し、6カ月ぶりに前年を下回っている。

「清算型」では、「破産」が797件(前年同月710件、12.3%増)で最も多く、全体の95.7%を占め、構成比が95.0%を上回るのは2025年4月(95.4%)以来10カ月ぶり。「特別清算」は21件(同32件、34.4%減)と、6カ月ぶりに前年を下回った。

「再生型」では、「民事再生法」が15件(前年同月26件、42.3%減)となり、法人は1件、個人は14件発生した。


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倒産態様別

■資本金「個人+1000万円未満」が608件、2月としては2000年以降で最も多く

負債額を規模別にみると、「5000万円未満」が537件(前年同月481件、11.6%増)と6カ月連続で前年を上回り、2月としては2012年(557件)に次いで過去2番目に多かった。「5000万円以上1億円未満」は116件(同99件、17.2%増)と、3カ月連続で前年を上回っている。

資本金を規模別にみると、「個人+1000万円未満」の倒産が608件(前年同月538件、13.0%増)で、全体の73.0%を占める。2月としては件数、構成比とも2000年以降で最多。

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負債額(規模別)

■「新興企業」は245件、5カ月ぶりに前年を上回る

業歴別にみると、「30年以上」が259件(前年同月251件、3.2%増)で最も多く、2カ月ぶりに前年を上回った。このうち、老舗企業(業歴100年以上)の倒産は13件(同14件、7.1%減)。「30年未満」は125件(同102件、22.5%増)と、3カ月連続で前年を上回っている。

業歴10年未満の「新興企業」〈「3年未満」(前年同月21件→36件、71.4%増)、「5年未満」(同49件→54件、10.2%増)、「10年未満」(同171件→155件、9.4%減)〉は245件(前年同月241件、1.7%増)となり、5カ月ぶりに前年を上回った。

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業歴別

■9地域中6地域で前年を上回る。「九州」は2月として2000年以降で最多

地域別にみると、9地域中6地域で前年を上回った。「関東」(前年同月256件→271件、5.9%増)は2カ月ぶりに前年を上回り、2月としては過去10年で最多。特に「東京」(同115件→140件)や「千葉」(同24件→33件)の増加が目立つ。

「四国」(同18件→21件、16.7%増)は、2月としては2012年(24件)以来14年ぶりに20件を上回った。

増減率でみると、「九州」(前年同月71件→103件、45.1%増)が最も高く、2月としては2000年以降で最多。
特に「福岡」(同41件→60件)は2000年以降で最多、「鹿児島」(同6件→11件)は過去3番目タイとなり全体を押し上げている。

14県が2025年度の累計(2025年4月-2026年2月)で、2024年度通年の件数を上回った。

全国企業倒産件数、2026年2月は833件で3カ月連続前年超え 「不況型倒産」が全体の8割を占める
地域別【調査概要】
集計期間:2026年2月1日~2026年2月28日
発表日:2026年3月9日
集計対象:負債1000万円以上、法的整理による倒産

<参考>
帝国データバンク『2026年2月の企業倒産件数(負債1000万円以上の法的整理が対象)について
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