プロ野球・南海で戦後初の三冠王になるなど活躍し、南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也さん(84)が2月11日に死去した。
プロ野球 日本シリーズ 第5戦 日本一のカップを持ちニッコリのヤクルト・野村克也監督。
11日のニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」では、かつて野村さんと一緒に仕事をした同番組パーソナリティ・草野満代と番組パートナー・松本秀夫が、在りし日の思い出を語った。
1994年から96年、草野はNHK「サンデースポーツ」の司会を務めていたが、ともに司会を務めていた作家の山際淳司氏が95年に亡くなり、草野一人で進行することになった。そこで当時ヤクルトの監督だった野村さんは、毎週日曜日の夜、試合後にNHKのスタジオに来てくれたという。生放送が終わっても野村氏はずっとおしゃべりを続けていたとのこと。
「キャッチャーは3回試合をする。試合前の“準備”、試合中の“実践”、試合後の“反省”」と野村さんは話していたそうで、「生放送後のおしゃべりは野村さんが言う“反省”をしていたんじゃないかな」と草野は振り返った。
一方、「ニッポン放送ショウアップナイター」の実況アナウンサーである松本は、野村さんがヤクルト監督時代に「ショウアップナイター」で放送していたコーナー「きょうのノムダス」の収録時の思い出を語った。毎日ニッポン放送のアナウンサーが野村氏のもとへ赴き、“金言”をもらっていた企画である。
松本が印象に残っているのは、「アナウンサーには<ピッチャー型>と<キャッチャー型>がいる。<ピッチャー型>は、自分で主導権を取って、いろんなことを言いたい放題しながら話を振ってくる。<キャッチャー型>は、相手が話すことをじっくり聞いてくれる。ワシは<キャッチャー型>のアナウンサーの方がやりやすい」という話だと明かした。
そして最後に松本は「今では辻発彦、栗山英樹、三木肇、矢野燿大、高津臣吾と、野村チルドレンから5人も監督になっている今シーズン。これからも野村氏のDNAは引き継がれていく」と締めくくった。
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