元外交官で参議院議員の松川るい氏が6月18日、ニッポン放送の番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか! 激論Rock & Go!」に出演。北朝鮮が16日に南北共同連絡事務所を爆破するなど、南北の緊張が高まっていることについて解説した。

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松川るい参議院議員

飯田浩司アナウンサー:緊張が高まっているように表向きは見えますけど、また核やミサイルに手を付けるみたいなことまで、北朝鮮は考えてるんですか?

松川:ありえなくはないですけど、アメリカを怒らせるようなことは、多分無いですね。北朝鮮の談話、これ凄いんですよ、「北朝鮮文学」。だいたい(文体が)厳しいんですけど、『獣にも劣る人間のクズが』とか、今回はもう冴えわたってるんですよ。

飯田:キレッキレ……

松川:キレッキレですよ。で、金与正(キム・ヨジョン 朝鮮労働党第1副部長)さんだけではなく、いろんな人が発言してるんですけど、ライターは、多分同じ宣伝(扇動)部で。これをもう一回見直してみて、私が今思っているのは、北は米韓同盟からの離脱を韓国に勧めてるんですよね。「アメリカとの同盟を大事にするんじゃなくて、もっと私のために働け」と。「ビラのことじゃないんだ」と。「制裁解除するように努力しなさいね」と言ってると。しかしあまり期待もしてないんですよ。「使えない感が満載だ」と。

「韓国をダシにして体制を引き締めざるを得ないのかも」北朝鮮情勢を元・外交官 松川るい参議院議員が分析

北朝鮮、金与正氏=2019(平成31)年3月2日、ベトナム・ハノイ(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

松川:もう一つは、やっぱり与正さんの立場を、これだけ上げないといけない状況にもあるのかなと。

若い女性ですから、軍を統制できるような、強権的なこともできるような、要するにリーダーシップをとれることができるような存在たらしめようとしてるんじゃないのかなと。そうすると、やっぱり金正恩(朝鮮労働党委員長)さんが、やっぱり国内で相当コロナで(大変で)あるとか、9割その輸出に頼っている中国との関係も切れているわけなので、物品入ってこないわけですから、相当経済的にも外貨の面でも困っていて。そういう意味でその体制引き締めを韓国をダシにして対外的に逸らすような、そういったことを含めてやらないといけない困った状況に、もしかしたらあるのかもしれないなと私は思いますね。

「韓国をダシにして体制を引き締めざるを得ないのかも」北朝鮮情勢を元・外交官 松川るい参議院議員が分析

松川るい参議院議員、増山さやかアナウンサー、辛坊治郎、飯田浩司アナウンサー

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