2019年に放送が開始されたTVアニメ『鬼滅の刃』。同年9・10月に放送された最終話で、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)とその仲間たちが、“無限列車”に乗り込むシーンで“竈門炭治郎 立志編”の物語が幕を閉じた。
竈門炭治郎・花江夏樹、煉獄杏寿郎・日野聡、猗窩座・石田彰が初集結 公開御礼舞台挨拶
まだまだその勢い留まるところを知らない『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。劇場へ足を運び、「鬼滅の刃」を応援する観客に感謝を伝えるべく、主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹、煉獄杏寿郎役(※2)の日野聡、そして公開後大きな話題を呼んでいる猗窩座役の石田彰が本作のイベントに初集結、公開御礼舞台挨拶が行われた。
盛大な拍手と共にステージに現れた豪華キャスト陣。本作は公開から2週間が経った今もなお人気は絶えることなく、日々観客に楽しまれていることについて花江は「僕も公開初日に映画館にいって、こないだIMAXでも観ました。映像のクオリティと音楽の迫力と皆さんのお芝居が相まっていて、演じている身としても、ファンの一人としても夢見心地でした。」と「鬼滅の刃」のいちファンとしての熱い想いを噛み締めた。
イベントでは花江、日野、そして今回初登壇となる石田を迎え、ファンの間でも大きな注目が集まっている、煉獄と猗窩座との激戦についてトークが繰り広げられた。最初にこの戦いのアフレコについて花江は「日野さんと石田さんのお芝居が凄まじすぎて緊張感が半端なくて、後ろで(アフレコの様子を)見ていたのですが、音を立てちゃいけないというプレッシャーの中、お2人の芝居を観つつ、炭治郎の出番の緊張感が凄かったですね。本当に熾烈な戦いが繰り広げられているんだなというのが、アフレコ現場からもヒシヒシと感じました。」と現場の熱量の高さを感慨深く語り、声優陣もまさに死闘を繰り広げたという当時の様子を振り返った。さらに日野は本作で煉獄を演じるにあたって「猗窩座と対する点で、まずは煉獄の人としての強さ、心の強さを意識しました。かつ柱といえども上弦の参という物凄い強敵と戦う上で、力には限界がありながらも、精神力という意味では上弦の参の鬼をも上回る想いで、凛々しく演じようと心掛けていました。」と、煉獄が持つ正義感や精神力の強さを自身も同じように抱いて演じたと話す。
この激戦では、限りある命だからこそ尊く強いと説く煉獄と、永遠の命と強さだけを求める猗窩座という対極に立つ2人の強い信念が衝突するところも見所。日野は「煉獄の強さは、家族、後輩、仲間、困っているすべての人々を助けたいという想いにある。その想いが自分も高見みへと持ち上げ強くなれるというところが彼の魅力だと思います。彼の母の教えと、柱として鬼殺隊としていままで鬼を倒してきたからこそ、猗窩座を前にその強さが出せたのではないかと思います。
さらに2人の激闘を捉えたハイクオリティな映像美や手に汗握るダイナミックな演出もまた観客に親しまれている魅力の一つ。日野と石田は映像について「息をするのを忘れてしまうくらい圧倒されました。技の応酬や、表情、呼吸、音楽、最後のエンドロールに至るまですべて凄まじくて観終わったあとは放心状態で圧倒されました」(日野)、「僕らが収録したときはもちろん音が入っていないのですが、完成品をみるとやっぱり凄いなと思いました。思っていた以上にこんなことになってるのか、というのがあって、もちろんアフレコの時点で100%の力でやっていたのですが、より良くしたいなという欲がでるくらい、完成版の凄さがありましたね。」(石田)とお互いの攻撃を目で追えないくらいの凄まじい戦闘シーンを絶賛した。対して花江も「かっこよすぎて泣くことってあるんだなと思いました。猗窩座の術式展開が綺麗でしたね。煉獄さんや猗窩座の戦いの一連は大迫力のあるスクリーンで観る価値がありますし、一回で戦いを追えないので何回でも観に行きたくなりますよね。」と劇場版で観るべき本作の魅力を語った。

ここで“あるお知らせ”が花江から発表。「10月16日に公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。
最後に「皆さんご覧いただいたように無限列車編はこのような形で着地をしました。おそらくみなさんの記憶の中では煉獄さんが!という気持ちでいっぱいになっているかと思いますが、冷静になってください、魘夢すごい気持ち悪かったでしょ、炭治郎の夢がでてきて、「ああ、この夢が続けばいいのに」と思ったでしょ、そういうことを思い出すためにまた劇場へ来てくださればと思います。」(石田)、「この無限列車編に関わるすべての皆様が心を燃やして挑みました。世界中が大変なときだからこそ家族との愛、命の在り方、生きるというこの現実を受け止めながらも前に進むというメッセージを本作から受け取っていただければと思います。」(日野)、「たくさんの方々に楽しんで頂けて感謝です。これからも炭治郎を演じることができた喜びと煉獄さんから贈られた言葉を忘れずに今後も頑張っていきたいと思います!」(花江)と締めくくり、鳴りやまない祝福の拍手と共にイベントは幕を閉じた。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開御礼舞台挨拶概要◆日程:10月31日(土)
◆場所:TOHO シネマズ 日比谷 スクリーン12 (千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下)
◆登壇者(予定):花江夏樹、日野聡、石田彰(敬称略)

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【スタッフ】
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊連載)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸・梶山庸子・菊池美花
プロップデザイン:小山将治
コンセプトアート:衛藤功二・矢中勝・樺澤侑里
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記・椎名豪
主題歌:LiSA「炎」(SACRA MUSIC)
アニメーション制作:ufotable
配給:東宝・アニプレックス
【キャスト】
竈門炭治郎(かまど・たんじろう):花江夏樹
竈門禰豆子(かまど・ねずこ):鬼頭明里
我妻善逸(あがつま・ぜんいつ):下野紘
嘴平伊之助(はしびら・いのすけ):松岡禎丞
煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう):日野聡
魘夢(えんむ):平川大輔
猗窩座(あかざ):石田彰
公式サイト:https://kimetsu.com
公式ツイッターアカウント:@kimetsu_off https://twitter.com/kimetsu_off
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable