黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にコニカミノルタジャパン株式会社リレーションマネージメント統括部、統括部長の今井隆広が出演。自社における「働き方改革」を推進するなかで、「削減」に疲れてしまった社員。
今井隆広
黒木)今週のゲストはコニカミノルタジャパン株式会社のリレーションマネージメント統括部、統括部長の今井隆広さんです。今井さんに働き方改革をテーマにお話を伺っております。新しい改革として、「人と時間」というものにも注目されたそうですね。
今井)「働き方改革」を会社で進めて行くためには、小さな投資から大きな投資まで、お金をかけなければいけない部分があります。そこには費用対効果というところがあって、それをいちばん出しやすいのが削減なのです。残業時間がどれだけ削減できたかなど、かけた費用に対する効果という見方をします。我々の会社もそういう見方をして、削減にはいろいろな工夫をしました。例えば「ノー残業デー」というものを毎週水曜日にしようなど。
黒木)ノー残業デー。
今井)「この日は残業を辞めましょう」というのを決めることで、少しでも「削減、削減」という形でやってまいりました。「保管文書ゼロ」もそうです。
黒木)増やす。
今井)いままでは「減らす」ということばかり言っていたのですが、「増やす」ということを言い始めたのです。会社に来て仕事をするということは、大きく分けると3つの時間があります。1つはコツコツと作業する時間。
黒木)創造時間を増やすために。
今井)減らすことを目的にするのではなく、創造時間を増やすためには、何かを削らないとできないですよね。例えば会社で言うならば、マーケティング部門があって、月に1回はいろいろな展示会に行くなど、リサーチをする時間が必要です。でも日常業務に追われているとその時間がない。であれば月に1回、1日でいいからその時間をつくろう、これを創造的時間と位置づけようとする。1日8時間のなかの5時間を展示会に行き、リサーチする時間にあてたい。
今井隆広
今井隆広(いまい・たかひろ)/コニカミノルタジャパン株式会社 リレーションマネージメント統括部・統括部長
■広告代理店でマーケティング等のプロモーション企画営業を10年行ったあと、大手ソフトウェアベンダーにて新規事業の企画、セールスから経営企画まで部門責任者として幅広く活躍。東証一部へのIPOにも貢献。
■2014年、コニカミノルタジャパンに入社。さまざまな業務プロセス改革を行い、社内保管文書ゼロ化のプロジェクトリーダーとして「働き方改革」の実現に貢献。
■その後、「働き方改革」にまつわる各種講演活動を全国で実施。「いいじかん設計」プロデュースにも関与し、現在は広報・EC・イベント・CR部門統括責任者として勤務。
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