東京都医師会副会長で「ひらかわクリニック」院長の平川博之氏が4月26日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナウイルス感染者の療養に関して、知っておくべき点を解説した。
モーニングライフアップ 今日の早起きドクター
飯田浩司アナウンサー)第4波なのか第3波のリバウンドなのか、ここへ来て、新型コロナウイルスの感染者がまた増加して来ております。医療提供体制についてもたびたび取り上げられていますけれども、軽症の方に関しては自宅療養も選択肢となっております。これはどのような状況でしょうか?
平川)私は東京都医師会で、在宅医療、療養の分野を担当しています。このたびのコロナ感染対策では、自宅で療養する感染者の医療面のサポートを担当しています。4月中旬の状況ですが、入院者が1400人、ホテルでの宿泊療養者が1050人、自宅療養者が820人、調整中が850人となっています。
飯田)当初、感染が確認された方は全員入院というところから、ホテルでの療養、自宅療養と広がって来ています。感染者が増えると、自宅療養者も増えることになりますか?
平川)そのような状況になることに、強い危機感を持っています。第3波を思い出しますと、1日の新規感染者が都内で約2500人、自宅療養者と待機者を合わせると、軽く1万人を超えていたのです。とんでもない状況でした。
飯田)そこで、体制的には持ちこたえられたということでしょうか?
平川)そのときの反省を含めて、次の対策を打っています。センターで1日に何十件もの急変連絡や、「どうしたらいいのか」という問い合わせに正確に答えることは、すごく難しいです。どうしても相談の質も悪化しますので、より自宅療養者の病状の変化や不安、心配をきめ細やかに支援するために、いま考えていることがあります。
飯田)自宅療養されている方で、ご家族と同居しているのであれば、家族が急変に気付けるかも知れません。しかし、一人暮らしの方などを考えると、リスクを拭い去れない部分もありますか?
平川)本当におっしゃる通りです。リスク管理の上では、必ずしも在宅療養がいいわけではありません。そもそも、これは誤った認識なのですが、無症状者・軽症者の療養先は、やはり原則ホテルの宿泊療養です。
平川博之氏、飯田浩司アナウンサー
飯田)自宅療養が主ではないのですね。
平川)原則はホテル療養です。自宅はあくまでも特例だったのですが、慣れなのか気の緩みなのか、何となく押し切られた形で、いつの間にか「自宅はあり」という流れができてしまったのです。
飯田)確かに患者さんたちのことを考えると、普段暮らしている場所で生活したいということがあるので、「自分は無症状だ」「症状が軽いから」と言われてしまいがちですが、お医者さんから見ればリスクと隣り合わせですものね。
平川)おっしゃる通りで、過ごすなら家がいちばんいいのは当然なのですが、冷静に考えて欲しいです。無症状や軽症であったとしても、新型コロナウイルスに感染している方なのです。

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