東京都医師会代議員会・議長、世田谷区医師会会長で「三軒茶屋眼科」院長の窪田美幸氏が10月29日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。秋の花粉症と世田谷区による新型コロナ第6波への備えについて解説した。
ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」
例年よりも多い秋の花粉症
新行市佳アナウンサー)秋の花粉症の季節でもあるのですが、今年(2021年)の秋花粉はどうですか?
窪田)今年は気温が高いせいもあるのかも知れませんが、症状を多く訴える人が多いです。
新行)そうなのですね。
窪田)秋花粉の原因としては、ヨモギやブタクサ、カナムグラなどが考えられると言われていて、目が痒いという方が多いと思います。
ソフトコンタクトレンズで花粉症を予防する最新技術
新行)どのような治療法があるのでしょうか?
窪田)秋の花粉はスギやヒノキに比べると、症状は軽いと言われています。症状が出たら、目薬や飲み薬、あるいは鼻のお薬などで対処することが第一だと思います。それと、最新治療になるのですが、使い捨てのソフトコンタクトレンズにアレルギーのお薬をコーティングして、コンタクトレンズを装着することでアレルギーを出にくくするという製品も、今度発売されることになりました。いろいろと面白いものが出て来たなと思っております。
新行)初めて聞きました。そういう技術があるのですね。自分のアレルギー反応が強く出るのか、どのくらいの症状があるかを把握していれば、前もって予防することはできるのですね。
窪田)それはとても大事だと思います。
窪田美幸氏、新行市佳アナウンサー
世田谷区医師会が独自に「PCR検査センター」を立ち上げ、医師会員が検査を実施
新行)窪田先生は世田谷区医師会の会長でもいらっしゃいます。コロナ対策についても伺いたいのですが、世田谷区は人口も多いので大変だったのではないかと思います。これまでを振り返っていかがでしょうか。
窪田)新型コロナは未知の感染症だったので、未知のものに対して立ち向かって行くという怖さはありました。
世田谷区主導の療養施設を計画
新行)第6波という言葉も聞きますけれども、私たちにできる対策、備えはどのようなことがありますか?
窪田)とにかく、「マスクを外さないでください。3密を避けてください」とお願いしています。第6波は起きて欲しくないですが、第6波に向けて、私たちはいま準備しております。世田谷区が主導して、(東京都が)青山にある都民の城に酸素ステーションを開設したように、病院へ入院できない方たちをある程度収容して、酸素療法や抗体カクテル療法ができるような施設をつくる計画を立てています。
新行)まさに、整備に向けて準備していらっしゃるということですね。
窪田)第6波が来て欲しくないと思いつつも、次のステップに向かって準備しているところです。

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