キャスターの辛坊治郎氏が1月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。築地喜代村すしざんまいが名前を売ってきた豊洲市場のマグロの初競りについて解説した。
【昨年2021年の初競り】豊洲市場で行われた初競りで「すしざんまい」を展開する喜代村が競り落とし、本店前に展示されたマグロ=2021年5日午前、東京都中央区 写真提供:産経新聞社
東京の豊洲市場のマグロの初競りで、青森県の大間産の本マグロが1,688万円の最高値で競り落とされた。去年に引き続き、東京銀座で寿司店などを経営するオノデラグループと、水産仲卸業者のやま幸(ゆき)が共同で落札した。
辛坊)マグロの競りの話ですけれども、3億円を超える価格で例のすしざんまいが落札(2019年に278キロのマグロが史上最高値の3億3360万円で落札)をしたという印象があるので、1,688万円ってけっこう下がったよねという印象かもしれませんが、あの3億円が異常だっただけで、1,688万円でも、寿司屋でトロ一貫1万円で売っても採算が取れないらしいですよ。だから、ご祝儀相場ですね。
なぜ、すしざんまいの名前が出てこないか。実は、すしざんまいも競りには参加しているのです。このいわゆる初競りというやつは、5つある仲卸の会社が「これがうちがおすすめのいちばんですよ」とい言って5本並ぶんですが、いちばん最終的にキロあたりの値段が重かったものが「一番いマグロ」といってニュースになるのだけれども、実はその隣のやつをすしざんまいは落札しているのです。すしざんまいは、絶対にいちばん高く落札するという方針だったのだけれど、どうも最近、経営戦略というか広告戦略もだと思うのですが、それをやめているみたいなのです。なので、もともとの初競りの値段に戻ったかなという、そんな感じです。それぞれの仲買とかで数%ずつ取られるのだけれども、大半は釣った人のところに行くのです。だから、釣った人に取ったら、「頼むからすしざんまいも参加して3億円にしてくれ!」と……
増山)そういう気持ちですよね。
辛坊)ところが、これをやりすぎて、1発狙いで危険な漁に出る漁師さんが年末年始に出始めて、「これは命に関わる」という事態に近年なっていたということもあって、億円単位のことはやめようじゃないかという話が広がったあとでこの値段なのだと思います。

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