経済アナリストの森永卓郎が5月9日(月)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。0.5%の大幅な利上げに踏み切ったFRBについて解説した。
米連邦準備制度理事会(FRB)本部(アメリカ・ワシントン)=2021年1月27日 EPA=時事 写真提供:時事通信
5月9日(月)の同番組では、アメリカの中央銀行にあたる、連邦準備制度理事会(FRB)が22年ぶりとなる0.5%の利上げを決めたニュースについて、経済アナリストの森永卓郎が「初心者でも分かる基本的なFRB」と題して解説した。森永は今回の利上げが話題になっている理由について、「FRBは通常、1回あたり0.25%ずつ。つまりちょっとずつ利上げを行うんですが、今月いきなり0.5%利上げしたので、みんなびっくりしたんです」と投資家の目線で語った。
利上げした理由について、「アメリカは今、前年比で8.5%のインフレ率なんですね。毎年8%も物価が上がったら、生活はガタガタになる。それを抑え込むためですね」と解説。現在、アメリカのインフレ率は歴史的な高さを記録しているが、「アメリカは今、空前のバブル。色んな株式の割高指標を見ても2倍~3倍の株価がついている。それは金融緩和で出たお金が、道路や工場などの設備投資に向かうはずだったのに、投機に向かってしまった」と、その原因を指摘した。また、FRBは「量的引き締め」と呼ばれる金融資産の圧縮を、6月から段階的に始めることも決めた。
改めて「量的引き締め」とは何か。森永は「これは出していたお金を引き上げる。
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