辛坊治郎が5月24日(火)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。沈没事故を起こした知床観光船「KAZU I(カズワン)」の引き揚げえい航中に船体が落下したことについて「あり得ない 、ふざけるな」と語気を強めて持論を語った。
観光船「KAZU I」の沈没事故で、作業船「海進」によって海面付近までつり上げられた船体(共同通信社ヘリから) 撮影: 2022年5月23日、北海道・知床半島沖 写真提供:共同通信社
この日発生した、沈没船の引き揚げえい航中に起きた船体落下事故。辛坊は「最近、日本人がものすごくやさしくなって、基本的にネットで炎上したくないものだから」と、今回の引き揚げ作業にあたる作業員や関係者への労いのコメントがSNSやネット上で多いなかでと前置きしたうえで「あり得ない、こんなもん“ふざけるな”レベル」と語気を強めた。
自身もヨットを所有し、定期的なメンテナンスなども行う辛坊は、船舶を陸揚げする方法について詳しく解説。通常、水面に浮かんでいる状態の沈没船と同等の大きさの船舶の場合、船体に2本のベルトをかけて持ち上げて陸揚げするが、今回は船内に海水が入り込んでおり、相当な重さになっているため陸揚げ前に水抜き作業が必要と言及した。一方で、船体が水中にある場合は相当な浮力が働くため、海流やえい航中の水の抵抗などでベルトからすり抜ける可能性があると指摘。
そのうえで辛坊は、「私が責任者なら、バウ(船首)にあるアンカーチェーン(錨をおろすためのチェーン)に1本ワイヤーかロープを結んでおくだけで、たとえベルトから抜けたとしても落下することはない」と、今回の引き揚げえい航方法について疑問を呈した。さらに、ベルトからすり抜けるリスクに備えていなかったことについて「私の感覚からするとあり得ない」と続けた。
ただ、「絶対にどこにも傷をつけるなというものすごいプレッシャー」が現場にかかっていたため、2本のロープ以外を使用することにためらいがあった可能性もあると指摘。辛坊は「現場にそういうプレッシャーをかけたやつがきっといるんだと思うね」とも語った。
最後に辛坊は、「あり得ないことはあり得ないと声をあげないと、また同じことが起こる」と危機感をあらわにした。
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【知床観光船不明】会見に臨む、知床遊覧船の桂田精一社長=2022年4月27日午後、北海道斜里町 写真提供:産経新聞社
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