経済アナリストの森永卓郎か6月8日(水)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。岸田政権初の「骨太方針」についてコメントした。
森永卓郎
『垣花正 あなたとハッピー!』月曜日~木曜日 8時~11時30分生放送
番組では、岸田政権初の「骨太方針」について取り上げた。政府は、今後の経済財政運営の指針となる「骨太の方針」を閣議決定。人やイノベーション、スタートアップなどに重点的に投資し、個人の金融資産2000兆円のうち半分以上が預金や現金で保管されているとして「貯蓄から投資へ」の流れを強化するという。
「貯蓄から投資へ」の流れを強化することについて森永は、「物価高で投資する余裕がない人がほとんど」と指摘。その上で、日本の全国民が“一瞬”で、株主になれる方法があると話した。
森永は、東日本高速道路株式会社など、国が全株を保有する全国の高速道路の株式を、国民一人一人に1株づつ配れば、財政負担せずに“一瞬で全国民が株主”になれると提案。国民全員が、実際に株式を持つことで、経済や株価の動きに関心を持つようになると分析した。また、高速道路の株主に向けて、一株増えるごとに高速道路料金の割引率が変わる“株主優待”を設ければ、多くの人が高速道路を利用するようになり、結果的に全国の経済がまわると語った。
夢のような“奇策”だが、高速道路の株主が、国から国民全員になるため、災害時等、高速道路を封鎖する際は、株主からの意見が出て「なかなか難しくなる」と、メリットばかりではないことも紹介した。