キャスターの辛坊治郎が12月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国で新型コロナウイルス感染対策の行動制限が緩和され始めたことをめぐり、「このままだと、日本は世界で最もコロナ対策が厳しい国になってしまう」と指摘した。
PCR検査を受ける市民ら(共同) 撮影:2022年12月5日、中国・上海 写真提供:共同通信社
「ゼロコロナ」政策に反対する抗議デモを受け、中国の各都市で新型コロナウイルス感染対策の行動制限の緩和が始まった。北京では5日から、PCR検査の陰性証明がなくても地下鉄に乗れるようになった。
辛坊)中国の民衆による抗議デモは、習近平政権が「ゼロコロナ」政策を変更するために、わざとやらせているんじゃないかと思えたりもします。
中国当局は国内のPCR検査場を次々に閉鎖しています。しかし、公共交通機関に乗る際にPCR検査の陰性証明が必要なところが一部残っているため、検査を受けなければいけないのに、どこへ行けば受けられるのか分からないという混乱もあるようです。
コロナウイルス検査をめぐっては、広州市の当局が、コロナの症状がない人については医療従事者ら特定の集団に属さない限り、受けないよう勧告しました。こうなると、中国は日本よりコロナ対策が緩くないですか。今や、健康な人の検査をしている先進国は、ほぼなくなりました。このままいくと近い将来、日本は世界で最もコロナ対策が厳しい国になってしまいます。
このままだと、「日本はまだ健康な人の検査をしているのか」と言われてしまいますよ。日本の現在のコロナ対策が全世界の中でいかに特異な状況になりつつあるかということが、実はこのニュースに隠れているのです。
- 北京市で新型コロナウイルスの感染対策が強化されたことを受けて営業を停止した飲食店 撮影日:2022年12月01日 写真提供:産経新聞社
- PCR検査を受ける市民ら(共同) 撮影:2022年12月5日、中国・上海 写真提供:共同通信社
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