辛坊治郎が2月1日(水)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。辛坊は、岸田文雄首相がいわゆる「130万円の壁」について対応策を検討すると表明したことについて、社会保障や税の制度のベースとなっている「モデル世帯」という考え方を抜本的に変えろと指摘した。
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=2023年2月1日午前、衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社
岸田首相は2月1日(水)、衆議院予算委員会で女性の就労抑制につながっているなどと指摘される、いわゆる「年収130万円の壁」に関する質疑で、政府として対応策を検討する考えを表明した。
これについて辛坊は「こういった制度の前提になるのが、いわゆるモデル世帯というもの。夫が正社員のフルタイムで働いて、妻が専業主婦でパートで働く。そのパートも社会保険料等が発生しない、夫の扶養家族の中に入るぐらいの額の“パートの主婦”。そして子どもが2人」これが国が前提とするモデル世帯だと解説。「このモデル世帯というものをベースに年金、その他全部決まっている。そのモデル世帯自体が、今どき化石のような話。その根本を変えなければ、少子化だって何ともならない」と語り、社会保障や税の制度設計の前提を抜本的に変えなければ、小手先の対応では意味がないと指摘した。
さらに「そこまで大胆な改革をやろうという政治家、政治勢力が出てこない」と不満を漏らし、「このままいくと、すべてが先細りになる」と危機感をあらわにした。そのうえで「こういうことによって女性が本気で働こうと思ったときに、損しちゃうからやめておこうということでいうと、経済なんか成長しないわけだし、日本が成長しないひとつの大きな理由になっている」とも語った。
- 衆院予算委に臨む岸田文雄首相。左は鈴木俊一財務相=2023年1月31日午前、衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社
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