キャスターの辛坊治郎が2月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。北朝鮮が18、20日に相次いで発射した弾道ミサイルのうち、18日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルの発射理由について、「私しか言っていない新説」と前置きしたうえで「宇宙航空研究開発機構(JAXA)が前日の17日、次世代大型ロケット『H3』初号機の発射を試みたが、打ち上げに至らなかったから」と持論を展開した。
防衛省は20日、北朝鮮が弾道ミサイル2発を日本海側に相次いで発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられると発表した。北朝鮮は18日にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを発射したばかり。
2023年2月18日午後、平壌国際空港で行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲15」型の発射訓練(朝鮮中央通信=朝鮮通信)、クレジット:朝鮮通信/共同通信イメージズ
辛坊)20日に発射したのは短距離弾道ミサイルだったらしいですが、18日に発射したのはICBM級ミサイルでした。このICBM級ミサイルは最高高度6000キロ近くまで上がりました。6000キロというと、ちょうど日本からハワイまでの直線距離と同じくらいです。18日のICBM級ミサイルは、日本のEEZ内に着弾していますから、もう少し斜めに打ち上げれば、おそらくアメリカ全土を標的にできるのでしょう。ですから、軍事的には極めて大きな驚異です。
18日の発射は、不意打ちの奇襲訓練だったそうです。北朝鮮がICBM級ミサイルの発射訓練を行った理由について、大半のメディアが「米韓両軍の合同訓練を牽制するため」と解説しています。しかし、私しか言っていない新説があります。それは、前日の17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から次世代大型ロケット「H3」初号機の発射を試みたが、システムで異常を検知したため、打ち上げに至らなかったからです。
北朝鮮のICBM級ミサイルはJAXAのH3初号機の半分くらいのサイズですが、主燃料は同じ液体燃料です。
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