3月14日(火)、辛坊治郎がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に、ジャーナリストの須田慎一郎出演。総務省の放送法解釈に関する内部文書問題について、リーク元は「自民党の中」と言及した。
自由民主党本部
3日の参院予算委員会で、立憲民主党の小西洋之参院議員が公表した総務省の放送法解釈をめぐる行政文書。当時、総務相だった高市早苗経済安全保障担当相が「まったくの捏造」と述べ、一時議員辞職にも言及するなど与野党の間で攻防が続いている。
この騒動の背景について須田は、総務省の前身である旧自治省と旧郵政省の権力争いに着目。放送免許に関わる権力を握っていた旧郵政省は、もともと田中角栄率いる「田中派の牙城だった」と指摘。その後、経世会の手に渡ったが「これを切り崩しにかかったのが小泉純一郎」をはじめとする「YKK」だったと述べ、「(YKKは)反経世会であり、最大にライバル視していたのは小沢一郎。経世会や小沢一郎の権力をそいでいくというのが一番の目的、目標だったのではないか」と語った。旧郵政省にまつわる権力は、郵政民営化を通じて森喜朗や安倍晋三、高市早苗の系譜である「清和会」へ移ったと解説した。
続けて須田は、近ごろ「菅さんの天領」と言われるような状況が続いた総務省を、自民党内における「主流派」が「傍流」である清和会・菅陣営から、再び「利権をのっとり返しにきた」と今回の騒動の構図について言及。
この話題が国会で出てきたタイミングが、衆議院での予算可決後だったことから「かなりタイミングを見ながら情報をリークしている」と指摘。予算の年度内成立が確実になったタイミング以降であり、リーク元は「自民党の中からかなと思いますね」明かした。
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立憲民主党の小西洋之参院議員が安倍政権当時の総務省作成として公表した、放送法の「政治的公平」に関する内部文書=2023年3月3日午後 写真提供:共同通信社
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