辛坊治郎が7月4日(火)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。昨年度の国の税収が過去最高の71兆円超となったことについて「いいじゃねぇかというひと言で済ませていい話では決してない」と持論と述べた。
財務省
財務省は3日、2022年度の国の税収が前年度比6.1%増の71兆1373億円と3年連続で過去最高となったと発表した。初めて70兆円の大台を超え、歳入から歳出などを引いた剰余金は2兆6294億円となり、防衛力強化のための増税先送りを求める声が強まる可能性などが指摘されている。
このニュースについて辛坊は「日本政府が儲かっているのはいいじゃねぇかっていう、そういうひと言で済ませていい話では決してない」とクギを刺した。続けて、税収が増えた要因について「例えば消費税。1万円の物を買うと、10%で1,000円払わされる。これ、1,000円の税収ですよね。インフレで1万円の物が2万円になったら、自動的に税収はどうなるかと言うと、10%だから2,000円払わされる。つまり、通貨の価値が落ちる、インフレになればなるほど、数字的には金額が水ぶくれしていく。税収、どんどん増えます」と解説。「去年に比べて6%(税収が)増えたというけれども、その間に円がどのぐらい下がっているんだと考えると、ドルベースに換算したら税収、去年に比べると激減しているんです」と述べた。
「円で集める税金を、円で国内で支払う分には別に(為替は)関係ないでしょ」という意見に対しては、「そういうわけにはいかない」と切り出し、「例えば防衛予算が典型で、アメリカから大量の武器を購入するのに、価値の下がった円で支払いなんかできない。ドルベースで払おうと思うと、(円安になれば)円がたくさん要る。
- 税収と剰余金の推移 2023年7月3日 共同通信社
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