ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』に、6月6日(金)に俳優の寺尾聰が生出演。パーソナリティの高田文夫とは、実に四半世紀振りの再会となった。

四半世紀振り!? 感激の再会 寺尾聰が生出演! 『高田文夫の...の画像はこちら >>

高田文夫、磯山さやか、松村邦洋、寺尾聰

今回のゲスト出演は、高田文夫が「週刊ポスト」に連載しているエッセイ「笑刊ポスト」に、寺尾聰が主演する映画『父と僕の終わらない歌』を観た感想や同年代で活躍し続ける寺尾へのリスペクトを綴り、その記事を寺尾が読んだことがきっかけだった。記事には1960年代のエレキブームに颯爽と現れた寺尾聰率いる“ザ・サベージ”の格好良さと、当時から変わらない寺尾への高田の憧れの気持ちが溢れ、寺尾が「是非、直接高田さんにお礼が言いたい」とのことで実現した。

寺尾がスタジオに登場すると、早速、TV番組『勝ち抜きエレキ合戦』に“ザ・サベージ”として出演し、優勝した時の話で盛り上がった。お金が無くなった時、残っていたカセットテープに入っていた“ザ・サベージ”の曲を知り合いのプロデューサーに「誰かに歌ってもらって」と頼んだものの、結局自分が歌うことになり、のちに大ヒットしたのが「ルビーの指環」だったという。あまりの人気で出演番組が多くなり、ヘリコプターで移動したという話には高田文夫も思わず「すごいな」と唸った。

石原プロを卒業して、黒澤明監督の映画に出演したが、「世界の黒澤がどんな映画を撮るのか、知りたかった」という寺尾。クランクインが伸びたのでスケジュールが合わなくなる役者が出たことで、思いがけない役を演じるチャンスに恵まれ、20人位のキャスト候補が集められたが、黒澤監督にジーっと見つめられた後、「これがいいね」と選ばれたのが寺尾聰だった。高田文夫からの「黒澤監督はどういう人でした?」という質問に「スケールが大きい人。朝から肉をしっかり食べる。自分は野菜ばかり食べていたので『お前、うさぎみたいだな』と言われた」と楽しそうに話していた。

映画『父と僕の終わらない歌』ではアルツハイマーになる役を演じたが、寺尾の実の母がアルツハイマーになり、最後には自分を認識出来なくなった瞬間、悲しい、辛い、それを飛び越えた気持ちが出て、その気持ちがこの映画のラストに込めることが出来て、「天国の母に感謝した」と明かした。

映画が公開されると舞台挨拶が無いので、「これから映画館の出口に立っていようかな?そういう形で観客に感謝を伝えたい」と、驚きのPR作戦も飛び出した。

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