受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
受験生を応援するため全国各地を飛び回る『おうえんしナイト』。
今回、お伺いする大学は東京都世田谷区にある「国士舘大学」になります。国士舘大学の教育方針、受験方法、進路や学食などをランパンプスが取材してまいります!

――それでは早速ですが、大学内に入って入試部入学課課長、海老澤尚さんにお話しを聞きに行きましょう。

小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします
海老澤:海老澤です。よろしくお願いします。
小林:元プロレスラー議員みたいな人連れてきてしまってすいません(笑)。

海老澤:ラグビーをされていたんですよね? ちょっと調べさせていただきました。
寺内:びっくりした! 国士舘ってスポーツが強いイメージあるから体格とか筋肉の質でわかるのかと思った!
海老澤:そんなことはないです(笑)。
寺内:海老澤さんもスポーツをやられていたんですか?
海老澤:私はスポーツではなく、吹奏楽部でした。
寺内:応援の方だったんですね。
小林:それでは早速ですけれども、国士舘大学の創立の歴史を教えていただけますか?
海老澤:1917年、大正6年に創立しました。明治維新を機に日本の西洋化が進んでいた時期ですね。
寺内:日本がイケイケの時だ。
海老澤:その時に「日本の文化や伝統が忘れ去られてないか? それは違うんじゃないか?」という若者たちが1913年に「青年大民団」を作り、その中の教育部門、私塾として1917年に国士舘ができました。そして、私塾から中・高等部の学校になり、1958年に創立者たちの悲願であった大学を創立したんです。

寺内:108年前にできた私塾をベースにして国士舘大学ができたんですね。
小林:僕、世田谷に住んでいるんですけど、明大前の居酒屋の70歳くらいのおっちゃんが「学生の時は国士舘が怖くて、国士舘の奴らがいたら俺は逃げてたんだよ」って、酔っぱらったら絶対言うんですよ(笑)。そういうのは成り立ちが多少影響あったんですかね?

海老澤:否定はできないですね(笑)。あくまでも私見ですが「日本を守らなきゃいけない」という思想が、先鋭化していっていたんでしょう。「強いことが正義」みたいな時代が確かにあったんだと思います。なので、当時、この辺の人は、誰も国士舘の人とは目も合わさなかったのではないかと(笑)。

小林:おっちゃんの言うことは正しかったんだ!

寺内:ずっとこの場所にあったんですか?
海老澤:私塾の国士舘は南青山にあったんですが、2年後にこちらに移ってきました。そもそも国士舘は「大正の松下村塾でありたい」という思いがあったんです。
小林:吉田松陰に影響を受けてるんですね。
海老澤:そんな中、「松陰神社のすぐ隣りの土地が空いているよ」と世話をしてくれた人がいたんです。
寺内:おお! 願ったり叶ったりだ! 僕、ここから歩いて2分くらいのところに住んでいたので、よくこの辺りを通っていたんですけど、まさかそんな歴史があったとは! 校舎が綺麗だから、もっと新しいと思っていましたよ。

小林:学部はどんなものがあるんですか?
海老澤:7学部あって、キャンパスは3つあり、この世田谷キャンパスには、政経学部、理工学部、法学部、文学部、経営学部の5学部があります。
寺内:七分の五が世田谷に!
海老澤:多摩キャンパスには、体育学部の4学科のうち、体育学科、武道学科、スポーツ医科学科の3つがあり、町田キャンパスには、21世紀アジア学部と体育学部のこどもスポーツ教育学科があります。学生数は世田谷が約9000人、町田と多摩がそれぞれ約2000人で、合わせて1万3000人ほどです。
寺内:やば! でっけえ!

小林:21世紀アジア学部は何を学ぶところなんですか?
海老澤: 2002年に設立した学部で「21世紀はアジアの時代だ」ということで、アジアをフィールドにして、政治、経済、文化、歴史など、アジアのことを広く学べます。さらにアジア各国の言語を勉強し、実際に現地に行って、そこで興味を持ったことをとことん追求する学部になっています。
寺内:アジアというカテゴリーの中で広く学べるんですね。
小林:特に人気がある学部はありますか?
海老澤:どこも人気があって答えにくいですが、一番人気はアスリートや、オリンピアンを大勢輩出しているので、体育学部ですかね。国士舘大学で最初にできたのも体育学部なんですよ。

小林:今、「オリンピアン出るぞ!」って部活はあるんですか?
海老澤:それも、たくさんあるんです(笑)。
小林:かっこいいな、おい!

海老澤:強いてあげれば、世田谷キャンパスに温水プールがあるんですけど、そこで活動しているアーティスティックスイミング部ですかね。
寺内:あら、すごい!
海老澤:アーティスティックスイミング部の指導者たちもオリンピアンなので、初心者も含め、全国から部員が集まってくるんです。アーティスティックスイミングができるプールには深さが必要なので、競泳用からアーティスティックスイミング用に変わるときは、床が上下に移動するんですよ。

小林:すげえ!
寺内:え? じゃあ競泳をやっている時は、空きスペースで座学を学んだりするんですか?
海老澤:そんなことはないです(笑)
寺内:「やばいやばい! シンクロ始まるのに」って(笑)。

海老澤:さらにプールは、横から見ることができるんですよ。
寺内:水族館みたいに水中でバタ足みたいなのやっているのが見えるんだ!

海老澤:そういった機能を利用して、理工学部の人間情報学系の先生たちがパフォーマンスを分析するんですが、水泳部の部長や監督も、そこの先生たちなんです。
寺内:学部の「シンクロ」もあるんですね!
小林:うるせぇな。
海老澤:(笑)。
寺内:もしも、僕がオリンピックに出たら、めちゃくちゃ褒めてもらいたいんですけど、国士舘にいたら「あ、一応、褒めるけどね」って「一応オリンピアン」みたいな扱いしてませんか(笑)?
海老澤:いえいえ(笑)。ただ毎年、創立記念式典で世界大会や全国大会で優勝した人を表彰するんですが、人数が多くて……すごく長い(笑)。

ランパンプス:(笑)。
寺内:失礼ですよ(笑)!
海老澤:(笑)。私は吹奏楽部なので、その間ずっと演奏しなきゃいけないんですよ。名前を呼んでる間が長いこと長いこと。
寺内:何回やるんだよって(笑)?
海老澤:まだかって(笑)。

小林:BPMあげて「プッ」だけにしましょう(笑)。
寺内:そんなわけにはいかないんだよ! いや、でも面白い(笑)。さすが国士舘ですね!
小林:国士舘の在学生や、出身の方たちはオリンピック観るの超楽しいでしょうね。
寺内:同級生とか先輩とか出るんだもん。絶対応援の熱がこもりますよね?
海老澤:もちろんです。
小林:将来は、警察官、消防士、教員などが多いイメージがありますけど、それはスポーツが強いからですか?

海老澤:必ずしもスポーツと関係があるとは限らないですね。国士舘の建学の理念が「国を思い世のため人のために尽くせる人材の養成」なので、それをわかりやすく表現したら教員、警察、消防士が多くなっていったんでしょう。
寺内:それは、日本国民として、感謝しないといけないね。

海老澤:もちろん「世のため人のため」は公務員だけではなく、一般企業に勤めている方にも当てはまります。そういった想いをもった学生が集まってきますので、こちらもプログラムをどんどんブラッシュアップしていって、さらに、そういった人材が増えていくんです。
小林:すごい勝手なイメージなんですけど、アルソックって多いですか(笑)?
寺内:レスリングのイメージはある(笑)!
海老澤:警備会社さんに就職する学生も多いですよ(笑)。
小林:国士舘出身の人だとなんか安心感がありますよね。では、受験の種類と内容を教えていただけますか?
海老澤:年内で決まる総合型と学校推薦型、年明けに実施する一般選抜があります。総合型は「AO選抜」と「スポーツ・武道選抜」の2種類があります。スポーツ・武道選抜は特徴的で、高校の3年間で都道府県大会出場以上の活躍があることが前提で、プラス大学でも競技を続けたい学生向けの選抜なんです。なので、集まってくる受験生たちは猛者たちです(笑)。

寺内:僕、ラグビーをやっていた時にムードメーカーの役割で千葉県代表に選ばれたことがあるんですけど、国士舘さんにはムードメーカーの枠はありますか?
小林:ないです。

寺内:ないかー! 試合出たら、「実力が伴ってない。ムードメーカーだけの人はいらなかった。ごめん」って言われたので、NSCに入ったんです(笑)。
小林:正解です。
寺内:スポーツ・武道選抜では各部活の関係者が選考するんですか?
海老澤:あくまでも所属する学部の先生たちが選考します。
寺内:スカウトとしてじゃなく、ちゃんと学生を見て大学に相応しいかどうかを判断するんですね。
小林:面接以外の項目はあるんですか?
海老澤:書類審査、面接、小論文が、それぞれ100点という形でやっています。AO選抜も学校選抜型も同じ配点になっています。高校時代にどんなことを頑張っていたかも判断のひとつですが、「ここだけよい」ではダメなんです。
小林:総合的な力が必要なんですね。
海老澤:スポーツに限らず文化活動でも、目標に向かってしっかり頑張ってきた学生を評価したいので、取り組む姿勢をみて判断します。その姿勢さえあれば、寺内さんのように、高校でラグビー頑張ったあとに「お笑いに行こう」となっても、頑張ることができるんです。そういう人物を見定める入試が必要だと思っています。

小林:スポーツや武道の面接は「腹筋強いんで10人乗っても大丈夫!」みたいなことですか?

海老澤:(笑)。スポーツ武道選抜の場合は、スポーツの活動調書を書いてもらっています。
寺内:実技があるわけじゃないんですね。
海老澤:体育学部の一般選抜では、一部の学科ですが実技がありますよ。
寺内:「誰よりも受け身が上手いです! 受け身の音が大きいです!」とかですか?

海老澤:受け身が上手いだけではちょっと(笑)。
小林:「受け身でドレミファソラシド奏でられます!」ならどうですか?
海老澤:たぶん難しいと思います(笑)。

寺内:それって音楽側なの? 柔道側なの?
小林:吹奏楽の先生が見にくるんだよ。
寺内:「君、いいねえ。是非、今度、ティンパニーの代わりに!」って(笑)?
小林:一般選抜はどういう形で行っているんですか?
海老澤:一般選抜は、前期、デリバリー、中期、後期と4つに分かれています。あと、大学共通テストを利用した選抜ですね。前期に関しては、ほとんどの学部が3科目です。デリバリー選抜と中期選抜は、変わった名前ですが、要するに地方入試のことです。北海道から九州まで全国21会場で行うのがデリバリー選抜で、中期選抜は関東圏13会場で、それぞれ2教科の入試を行います。
寺内:地元で受験ができるんですね。
海老澤:国士舘は教員養成の伝統があるので、卒業生の教え子が地方から来るケースが多いんですよ。実際に、3割以上は一都三県以外から集まっています。また、公務員を目指す学生たちも全国から集まってきます。地方の大学からでも公務員にはなれますが、国士舘大学で学び、地元に戻ると、例えば九州の人でも、北海道や、首都圏などに知り合いがいるので「そっちではどんな取り組みしてるの?」と情報共有ができるんです。
寺内:横や縦のつながりはアドバンテージになりますよね!
小林:先ほども伺ったんですけど、就職先はどういうところが多いんですか?
海老澤:公務員に強いのは確かですが、これだけの学部があるので一概には言えないですね。「専門で学んだことを生かしてほしい」と各学部の先生たちも就職活動に協力してくれています。また「国士舘から採用します」と言ってくれる会社や団体が600団体ぐらいあり、説明会を開くと、そういった団体が来てくださいます。

寺内:すげぇ! もしかすると、日本って国士舘で回ってるのかもしれないですね!
海老澤:いやいや(笑)
寺内:実は秘密結社なんじゃないの?
小林:「気づいちゃったんだよね。実はね、国士舘のマークっていうのはね……」

寺内:都市伝説の関さんが出てきちゃった(笑)! でも、すごいですよね! 真面目に働いているからこそ、続いてるってことですもんね。
小林:どんな学生に入学してほしいですか?
海老澤:「世のため人のために尽くすことができる人材の養成」が建学の理念、いわゆる我々のミッションですから、その精神に共感してくれる方、そういった人材になるための努力ができる方に来て欲しいですね。
小林:最後に、今頑張っている受験生にメッセージをお願いします。
海老澤:まだ受験前なら、高校生活での目標を決めて一生懸命頑張ってほしいですね。そして、受験に差し掛かったら、受験に向けて頑張ってほしいです。全てが、将来の夢に繋がっているので、夢に向かって頑張っていただきたいです。

寺内:わあ、素敵!
小林:本日はありがとうございました。
海老澤:こちらこそありがとうございました。

――それでは、34号館10階スカイラウンジにある学食へ向かいましょう。

小林:ちょっと待って(笑)! このタコライス、すごい重い(笑)! しかも、これで500円だって!

寺内:安っ! しかも美味そう!
小林:それでは、いただきます!

小林:いや、マジで美味いわ! これは、もうお店だよ。

寺内:アボカドもあるじゃん!
小林:学食でアボカド食べたことある?

寺内:ない!
小林:俺、22歳までアボカド食ったことなかったよ。
寺内:10階の学食にアボカドがある……それが国士舘だよ!
小林:さらに、ミニトマトが入っていて、ちゃんと見栄えよくするための気遣いがある!

寺内:うれしいね! 辛いの?
小林:いや、みんなが食べれる辛さ。野菜もたくさん入っているから健康にも良いし、単純に美味い。お店で食べたら1000円はするよ。
寺内:いや、特盛だから+250円だね。
小林:あと、ほら、地層です(笑)。

寺内:学食あるある「底下げ」ね(笑)。
小林:部活やってる子や、勉強で疲れた子は、これを食べたら絶対元気なりますね。おそらく世田谷で一番安いタコライスだと思う(笑)。
寺内:それでは私もいただきます! 魅惑の黒カレー! 500円!

小林:こんなに肉が入っていて500円なわけなくない?
寺内:何がすごいって、ご飯を盛った後、レードルでカレーをドシャじゃないんですよ。下茹でた玉ねぎをパラパラっと置いて、その後、お肉をちょんちょんちょんちょんちょんちょん、と学食で肉6!

小林:何肉?
寺内:オールスパイスで炒めて下味つけた鶏胸肉と聞きました。あと、「うちはレトルトのカレールーどひゃーなんてしないの」っておばちゃんが言ってたよ。
小林:かっけえ! でも、お前、いつそんなに喋る時間あったの(笑)?
寺内:心開くまで時間かかったけど打ち解けたよ(笑)。さて、いただきます!

寺内:あーうめえ!

小林:スパイシーな感じがするけど辛いの?
寺内:全然辛くないです。本来、後味にくるべきコクが 最初に来て、最後まで居座ってる。めちゃくちゃコク!しかも、鳥胸肉ほろほろ!
小林:胸肉って調理するの難しいのに!
寺内:私、ちょっと前まで近所に住んでいて、最近引っ越したんですよ……もう1回引っ越してきます!

小林:でも、一般の人は入れないですよね?
広報担当者:一般の方も入れます。夜はお酒も飲めますよ。 (※11:30~13:30は国士舘大学専用時間帯。18:00以降の営業については3日前までの予約制。)
寺内:嘘っ!

小林:ここで? すげえいいじゃん! ロケーションもいいし! 気になってる女の子を誘って来ようかな(笑)。
寺内:夜景の見えるカレーのうまい店があるんだよって(笑)? でも、それくらい美味しいです。
広報担当者:実は一つお願いがあります。小林さんが召し上がっているタコライスの名前が決まっていなくて「魅惑のカレーライス」的なものを、よろしければ命名してくれませんか?
寺内:ええ!
小林:もう決まっています。
寺内:え? もう決まっているの?
小林:食べた瞬間にビビッと来てました。
寺内:なに?
小林:『エナジータコライス』です。エナジーみなぎるタコライス。いかがでしょう?

広報担当者:良いと思います。
小林:あと、『イカス!タコライス!』っていうのはどうですか?
寺内:イカと タコどっちなの(笑)?
広報担当者:(笑)。承知いたしました。その2案を提案させていただきます(笑)。
寺内:ここ以外にも学食はあるんですか?
広報担当者:あと4カ所ございます。1つは本格的な中華食堂で、すべて一般の方も利用できます。
寺内:マジでまた引っ越してこようかな(笑)。

――オリンピアンを多数輩出している国士舘大学はいかがでしたか?
小林:まず、学生数が多くてびっくりしましたね。
寺内:13,000人!
小林:スポーツのイメージが強かったけど、一般の学生も多いんだね。
寺内:世田谷キャンパスはむしろ普通の大学だよね。
小林:我々、世田谷に住んでいるので、街で見かける学生たちが「国士舘大学の学生だったのかも」って思うと親近感が湧くよね。
寺内:あと、指揮者も呆れるほどの表彰者の多さ!
小林:「早く終わんねえかな」ってね(笑)。
寺内:あれは笑っちゃった(笑)。あと、都内の私立なのに環境設備が充実しているよね。
小林:世田谷のちょうどいいところなんだろうね。新宿、渋谷も行きやすいし、素晴らしいと思います。
寺内:しかも、学食が美味い! 10階の夜景の見えるレストラン! 皆、プロポーズとかするんじゃない? カレー食べながら(笑)。
小林:するかー!
寺内:今日は生憎の雨でしたけど、晴れていたら富士山もスカイツリーも東京タワーも見れる絶景だって言ってたよね。
小林:そして、ランパンプスイズムが残りましたね。「エナジータコライス」もしくは「イカスタコライス」(笑)。
寺内:国士舘大学と携わることできたんで国士舘大学卒業と言っても過言ではないですね。
小林:過言だよ?
寺内:本当に素敵な大学でした!
小林:ちゃんと採用されるといいなー。
次回の『おうえんしナイト』は国士舘大学の後編として、ランパンプスが現役の在学生にインタビューしてまいります。

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