15日、千葉県南房総市の野島埼灯台で、再点灯100周年を記念するイベントが行われた。
野島埼灯台
野島埼灯台は、八角形の白い塔が優雅な白鳥の姿を思わせることから、「白鳥の灯台」と呼ばれている。

千葉海上保安部 桜川正人次長(左)と南房総市観光協会 清宮信英会長(右)
記念式典では南房総市観光協会の清宮信英会長が「野島埼灯台の白く美しい姿は平和の象徴。この先ずっと平和な世界をこの灯台が見守り続けてくれることを願うばかり。100年の歴史、そして灯台の存在の意義などを感じて頂ければ」と挨拶。

南房総市商工観光部 中村学部長
南房総市商工観光部の中村学部長は「南房総市は市町村合併して20年になる。東京から距離的も近いし、ロケーションも良い。改めてブラッシュアップしながら観光振興をさらに進めていきたい」と述べ、千葉海上保安部の桜川正人次長は、「いろいろあったが毎日夜、船舶に向けて照らし続けていることが大事なこと。地域のシンボルとして観光資源であったり、歴史的建造物でもある。まちも照らし続けて頂ければ」と述べた。

記念缶バッジの配布なども
この日は記念イベントも行われ、親子連れなどが灯台を管理する海上保安官の制服を着て写真を撮ったり、隣接する資料展示室で灯台の歴史を学んだりしていた。

100周年を祝う野島埼灯台利活用プロジェクト委員会の皆さん
6月に全国の灯台を擬人化してマンガやボイスドラマなどを展開する「燈(あかり)の守り人」がキャラクターを歴史・文化資産として活用し地域の活性につなげてもらうことを目的としたプロジェクトを展開。57番目として野島埼灯台を擬人化したキャラクターが誕生し、イケメンキャラとして灯台の魅力を伝えている。12月21日までスマートフォンを使って、関東近郊の歴史ある灯台をまわる「燈の守り人と巡る灯台の旅」をテーマにしたスタンプラリーも開催中だ。

「燈の守り人」野島埼灯台
清宮会長は「地元の方にあまり知られていない。全国に16基しかない登れる灯台のひとつなので、是非一度灯台からの景色も見て頂きたい」と述べた。