受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生をお笑い芸人ランパンプスが応援隊長となって応援する『おうえんしナイト』。
今回は金沢大学の学生にランパンプスがインタビューしてまいります!

――本日は融合学域先導学類4年生の池田龍希さんと、理工学域地球社会基盤学類4年生の西彩華さんと、人間社会学域経済学類3年生の森一魁さんに来ていただきました。

※左から池田さん、西さん、森さん。
小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします。
池田・西・森:よろしくお願いします。
小林:さっそくですが、金沢大学を志望した理由を教えていただけますか?
森:共通テストの結果を照らし合わせた際に、金沢大学と相性がよかったことと、高校生の頃から公務員を目指していたので、国家公務員や地方公務員の就職率が高く、公務員試験対策講座が充実している金沢大学を志望しました。

寺内:具体的になんの公務員を目指しているんですか?
森:高校生の頃から、税関の職員になりたいんですよ。
寺内:ええっ! 何で税関に憧れるの!?

小林:国を守りたい、みたいな?
森:国家公務員について調べている時に、税関職員という仕事を見つけて、密輸・不正品の取り締まりや関税の徴収などの業務があることを知ったんです。国の安全保障に大きく関われるところに憧れて、なりたいと思いました。
西:私は石川県出身なので、金沢大学は石川県で一番の大学ということで、両親、先生から勧められていたんです。そんな中、高校生の時に、金沢大学グローバルサイエンスキャンパス事業(現在は金沢大学STELLAプログラムシニアコース)という、高校生が大学に行って研究をさせてもらうプログラムに参加して、1億円の有機化学の分析をする機械に触らせてもらったんです。その時に「大学院生の白衣姿がかっこいい!」って思って(笑)。

池田:僕は色んな事に興味を持ちやすい高校生だったので、融合学域があると知って「ここいいじゃん!」と思って、志望しました。

寺内:融合学域って聞いて「なんだそれ!」ってならなかった?
池田:名前だけで「融合してんだな」って(笑)。あと、起業する学生も多いと聞いていたのもありました。僕自身、高校生の時にちょっとだけ起業していたんですよ。
寺内:高校生の起業って何? 購買とか(笑)?
池田:すぐにやめてしまったんですが、高校3年生のときに美容ブランドを立ち上げたんです。
小林:高校生の男子が美容ブランドを立ち上げた? 何言ってんの(笑)?

池田:(笑)。当時は、部活して、生徒会して、課外活動してって感じで大変でしたね。
寺内:やりすぎ(笑)。
小林:バイトしろ! 起業なんてしやがって!
寺内:なんでだよ! 素晴らしいことだろ(笑)。

小林:専攻している学域・学類について教えていただけますか?
森:僕は経済学類で、ミクロ経済学を専門に学んでいます。ミクロ経済学は個々の消費者の経済活動について深く分析する学問です。
西:私は主専攻が土木防災で、副専攻で建築を勉強しています。将来は建築の仕事に進めたらと思っています。
池田:僕は融合なので、文系理系医学系を融合させて、感情可視化とニューロフィードバックによる精神疾患治療を勉強しています。

小林:あーそれね。
寺内:はいはい。感情の可視化と「ぬーとひーとまっく」ね。
小林:俺らもやってた時あったな。こうやって沈んでいくやつね。

寺内:それ、ターミネーターの「I’ll be back」(笑)。
小林:ごめん。もう一回言ってもらっていい?
寺内:感情の可視化と――。
小林:お前に聞いてない!

一同:(笑)。

小林:融合学域ではどんなことを学ぶの?
池田:例えば、ゴミ問題や、精神疾患患者が増えてきていることなどの社会課題に対してどうアプローチするかを考え、いろんな分野の知識を引っ張ってきて、掛け合わせて解決することを学びます。
寺内:自分で課題を見つけるとなると、担当の先生っているの?

池田:自分の課題を見つけたあとに、それに合う先生を探すんです。
小林:マッチングアプリじゃん!
池田:近いかもしれない(笑)。

寺内:大学院への進学を決めているの?
池田:進学はもう決定しています。博士前期課程の2年間をかけて、感情可視化とニューロフィードバックによる精神疾患治療の研究を実現しようと思っています。
寺内:卒論の段階では途中経過の発表になるってこと?
池田:まずは、先生の研究を参考に、「脳波解析を使って、温泉では脳波がどのような動きをして、体の状態がどうなるか」を分析する研究の卒論を出して、修士論文に生かすつもりです。
小林:そもそも、なんで精神疾患に対して興味を持ったの?
池田:身近な人が精神的に不安定な状態になってしまって、「どうにかしてあげたいけど、何をしていいかわからない」ってなった時に、「その人の感情が見えたらいいんじゃないか?」と思ったんです。感情を可視化することで、治療につなげられたらもっといいな、と発案して取り組んでいます。
寺内:それは大学入ってから?
池田:心理学には興味があったんですけど、ここまで深く興味を持ったのは大学に入ってからですね。
寺内:融合学域に入ったからこそ実現した自分の道なんだね。
池田:もともと起業したかったんですけど、今は起業より研究をしたくなっています。
小林:西さんが建築に興味を持ったきっかけはなんですか?
西:昔から家を観察することや、ものづくりが好きだったので、将来は建築士になりたいと思い、この学類に入ったんです。

小林:こういうものを造りたいな、とかはあるの?
西:地元に貢献できたらいいなと思っています。
寺内:金沢の街並みは綺麗だもんね。
小林:受験方法について教えていただけますか?
森:僕は一般選抜で入りました。
小林:自分なりの勉強のやり方はありました?
森:共通テストまでは国数英はとにかく過去問を解きまくって、理科社会は暗記しまくりました。共通テストが終わった後の大学の個別の試験では金沢大学と似たような難易度の大学の問題を解きまくって、と、演習ばかりしていましたね。文系は数学で差がつきやすいので、前期日程で出題率の高い微分に力を入れました。

小林:ストレス発散の方法はありました?
森:友達とのキャッチボールですね。
寺内:野球やっていたの?
森:いや、やっていないです。
小林:やってないんかい! 怖いな(笑)。

森:友達に貸してもらってボールを投げまくっていました。
寺内:2人で投げまくるんだ(笑)。
森:いえ、壁に向かって。
寺内:ちょっと待って! 2人で並んで壁当てってこと? 掘れば掘るほど変な奴なんだけど(笑)。

森:(笑)。
小林:受験生だった時に「もっとこうしてればよかった」みたいなことはありますか?
森:受験の時にワールドカップがあって、日本対クロアチア戦の翌日は眠すぎて全く勉強できなかったとかはありましたね。
寺内:サッカーやっていたの?
森:やっていないですね。
寺内:やってないんだよ(笑)。
小林:おじさんたちを弄んで、どういうつもりだ!

小林:西さんは、どんな受験方法だったんでしょうか?
西:私はKUGS特別入試の総合型選抜を受験しました。
寺内:副学長が言っていた、高校生の時に100本の動画の中から好きなの見て、レポート出して出願資格獲得できるってやつだ!
小林:KUGS特別入試だと、いつ頃合否が決まるの?
西:私が受験した時は、一般選抜の前期日程の1~2週間前でした。なので、ダメだったときのために一般選抜に向けた勉強もしていましたね。

小林:うわ! 決まるまで気が抜けないね。
寺内:さっき、ちらっと聞いたけど金沢大学が主催する「超然文学賞」でも入賞したんでしょ?
西:小説部門で受賞しました。
寺内:小説で賞取って、高校生の時に大学の1億円の機材使って研究して、KUGSのプログラムを修了して、一般選抜前に合格って、ちょっと出来すぎちゃってるから、ダメなとこ教えてもらっていい?

小林:なんでだよ(笑)!
寺内:人としての釣り合いが取れないからさ、部屋の掃除が苦手とかないの?
西:苦手かも(笑)。

寺内:よかった! ありがとう。これで同じ人間だと思えるわ。
小林:受験勉強で辛かったことはありましたか?
西:KUGS特別入試と一般選抜に向けての勉強の両立がしんどくて、秋くらいになると、皆、本格的に勉強しているのに私は面接の練習をしていたので、焦りましたね。
小林:人の倍やんなきゃ、みたいな気持ちになっちゃうんだ。ストレス発散方法はありました?
西:友達と一緒に勉強して、くだらない話をすることがストレス解消になっていました。
小林:え? 勉強のストレス発散が勉強?
寺内:森君、教えてやれよ! ストレス発散は勉強じゃなくてキャッチボールですよって。壁に球ぶつけるんですよって。

一同:(笑)。

寺内:一人で根詰めてるから、誰かと一緒に喋りながら勉強するだけでもストレス発散になっていたんだね。
小林:もっとこうしたらよかったな、ってことはありますか?
西:やっぱり息抜きは大事だなと思いました。ずっと眠いまま勉強しても効率が良くないんですよ。私、受験期、寝ようとしなかったので、時間にメリハリをつけて勉強したほうがよかったなと思います。
小林:かたやクロアチア戦観やがって!

寺内:寝ていない理由が違いすぎるって!
一同:(笑)。
小林:池田君はどんな受験方法だったんですか?
池田:僕もKUGS特別入試の総合型選抜でした。一般選抜も金沢大学の融合学域を受けようと思っていたので、その勉強もしながら、KUGS特別入試のプレゼンのための情報を集めたりするのが大変でしたね。

寺内:プレゼンもあるんだ! 何をプレゼンしたの?
池田:社会課題を自分で見つけて、「どうしていきたいか」をプレゼンするんですが、当時はSDGsが話題だったので、そこから課題を考えました。
小林:自分なりの勉強方法はありましたか?
池田:捨てることも時には大事だと思っていたので、苦手な教科はほぼ諦めました。得意な教科は逆に勉強しなくてもできるからあまり時間をかけず、「勉強すれば伸びる」みたいな教科を頑張りました。
寺内:伸びしろがある教科を重点的に伸ばしたんだ。それも戦略だよね。
小林:当時の自分に「もっとこうしていれば」みたいなアドバイスはありますか?
池田:僕は当時の選択が間違ってなかったなと思っています。

寺内:かっこいいな、おい!
小林:寺内さん、私、アドバイスありますか? って言いました。そしたら彼、「私、間違ってなかった」っておっしゃるの。

寺内:小林さんは勉強しろよ! 全部間違ってきたんだから(笑)。
池田:ただ、一つあげるとしたら、高校2年生の時から金沢大学の融合学域以外は見ていなかったので、視野を広げるという意味で、他の大学を見ておいてもよかったのかなとは思います。
寺内:見た上で選べたらってことね。

池田:まあ、別に間違っていたとしても正解にすればいいだけですけど。
寺内:かっこいいな、おい(笑)。
小林:受験生の時に願掛けはしましたか?
森:香川県の金刀比羅宮に行ったり、地元から近かったので京都の神社・寺院にも行きました。

寺内:君はさ、サッカー見たり、友達と二人で壁当てしたり、いろんなとこ行ったりさ(笑)。
小林:家で勉強せい! いろんなとこ行くな!
寺内:それでも受かってんだから、すごいよね。
西:私は地元の白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)に行きました。
小林:そうだよ。一つでいいんだよ。
池田:僕は、そこまで受験を重く捉えてなかったので、親が行ってくれてお守りもらったくらいですね。
寺内:「いっぱい行ってた、一ヵ所、行っていない……平均して一個!」 じゃないのよ(笑)。

小林:大学に入る前と入った後の印象の違いを教えていただけますか?
森:高校では、やることをやっていなかったら先生に注意されますが、大学では自己責任が大きいので、ちゃんとしなきゃって思いましたね。
小林:大学生活の楽しいことってなにかある?
森:金沢はお店がめっちゃあるんです。地元の徳島にはサイゼリヤと牛角がなかったんですよ。
小林:めちゃめちゃチェーン店じゃん(笑)。
寺内:でもそれ、嬉しいでしょ?
森:嬉しいです! 「サイゼ安いやん」って感動しました(笑)。

寺内:300円でドリア食べられるから、ビビるよね(笑)。バイトはしているの?
森:塾講師とカフェバイトをしています。
小林:彼女はいるの?
森:います。
オーディエンス:フゥー!
寺内:オーディエンスのお姉さま達から「フゥー」って(笑)。
小林:「彼女がいる」で「フゥー」は古すぎるって!

小林:西さんは、大学に入る前と入った後の印象の違いはありましたか?
西:行動範囲が広がりましたね。イギリスに建築を勉強しに10ヵ月ほど留学もしました。
小林:10ヵ月も建物見てたの?
西:設計を学んで……あと、観光も(笑)。
寺内:イギリスの食べ物はどうだった?
西:日本のほうが、美味しいものがたくさんあると思いました。

小林:池田君は、入学後の印象の違いはある?
池田:大学は時間に余裕があると思っていたんですけど、勉強はもちろん、バイトをしたり、僕の学類は留学が必修なので、そんなこともなかったですね。
寺内:どこに留学行ったの?
池田:2週間だけですけど、オーストラリアに行きました。食べて、飲んで、遊んでって感じでしたけど(笑)。
寺内:学んで、は?
池田:正直、学びは二の次ぐらいでした(笑)。けど、オーストラリアの大学で英語の勉強をするのは楽しかったですね。
小林:将来の夢、卒業後の展望を教えてください。
森:僕は税関職員になって、密輸取り締まりに関する仕事をしてみたいです。最近ブランド物のコピー品や違法薬物の密輸が巧妙化しているので、それらを見破り、取り締まりたいです。
西:私は金沢大学の新学術創成研究科という、分野融合の大学院に進みます。研究内容は、能登半島地震に関わる医療系のテーマに変わるんですが、学類でも能登半島の避難所の建物などの勉強をしていたので、大学で学んだことも生かしつつ、融合して研究できたらなと思っています。
池田:僕も大学院に進学して、さっきお話しした研究をして、その後は地元に帰って就職か起業するなりして平和に暮らしたいですね。
小林:最後に、今、頑張っている受験生にメッセージをお願いします。
森:僕は、受験の直前まで点数が伸びなかったんですけど、最後に伸びたので、諦めないことが一番大事だと思います。僕みたいなやつでも受験を乗り越えているので、頑張ってください。

小林:説得力があるね(笑)。

寺内:なんで「僕みたいな」を肯定するんだよ。森君は相当魅力的だよ!
西:今は辛くて大変かもしれないですけど、大学に行ったら自分のやりたいことができるし、高校で学んだことも生かせると思うので、前向きに頑張ってください。

池田:受験期は、親や先生から理想を押し付けられることが多いと思いますが、そういうのに屈せずに、自分で決めた方が価値ある将来が見えてくると思うので、自分のことは自分で決めてほしいです。受験はもうとにかく頑張ってください。

寺内:自分で決めるのが大事だよね。
小林:本日は、ありがとうございました。
池田・西・森:ありがとうございました。

――融合学域・人間社会学域・理工学域と3つの学域の異なる学生さんに来ていただきましたが、いかがでしたか?
小林:3人とも自分のやりたいことが明確で、それに対して真面目に取り組んでる印象でしたね。
寺内:KUGS特別入試で受験して、理工学域に進んで、融合の大学院に進むって西さん完璧すぎだったよね。
小林:金沢大学が主催している高校生向けの文学賞の超然文学賞も受賞しているって言っていたしね。賞取ったら特別選抜の受験資格がもらえますって、珍しいよね。
寺内:確かに! あとさ、自分で研究領域を決めて、それに合う教員を見つけて師事するって金沢大学ならではだよね。
小林:心理学と医学と社会学を組み合わせて社会課題を解決するってのも面白かった。
寺内:ただ、金沢の一番のおすすめのポイントは「サイゼリヤと牛角がある」っていうことだからね。あの壁当てしかしていなかった少年が嬉しそうに笑っていましたから事実です(笑)。
小林:でも、実際、今まで住んでいた環境と変わるっていうのは大学進学の良いところだよね。
寺内:皆さんも是非、金沢に来たらサイゼリヤと牛角に行って安さを実感してください!
小林:それはどこでもできるわ!
さて、次回は『おうえんしナイト』は特別編としてランパンプスが石川県立図書館に行ってまいります。ご期待ください!

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