横浜市民でも「え、なんて読むの!?」と驚くような、横浜市内の難読地名をピックアップ!

この記事では、プロ野球・阪神タイガースの森下翔太選手の出身地で、横浜市港南区の難読地名「日限山」に注目します。さて、あなたはこの地名を正しく読めるでしょうか?

■阪神優勝に貢献した森下翔太選手の出身地「日限山」
10月15日から「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージが始まります。
ファーストステージの勝者・横浜DeNAベイスターズを迎え撃つのは、セ・リーグ優勝を果たした阪神タイガース。

タイガース打線のクリーンアップを務める森下翔太選手は、横浜市港南区出身。今シーズン、本塁打23本、89打点と活躍し、優勝に大きく貢献しました。

森下選手が小学生時代を過ごした横浜市立日限山小学校の「日限山」は何と読むでしょう?

■神奈川区の難読地名「日限山」の読み方は?
【横浜18区】読めたら横浜ツウ! 阪神・森下翔太選手の出身地、港南区の難読地名「日限山」の読み方
「日限山」の読み方は「ひぎりやま」(筆者撮影)
日限山は「ひぎりやま」と読みます。

日限山は1980年の住居表示施行に伴い、上永谷町、下永谷町、野庭町、舞岡町(戸塚区)の各一部から新設された町です。

町名は日限山一丁目にまつられている日限地蔵尊(八木山 福徳院)にちなんで名付けられました。

昔、永谷村で農業を営んでいた飯島勘次郎は日頃、癪(しゃく、胃けいれんのこと)という病気に苦しんでいました。そこへ偶然通りかかったある1人の旅僧に、伊豆三島の蓮馨寺(れんけいじ)の日限地蔵尊を信仰すれば癪は治ると教えられ、一生懸命、祈願していると、いつの間にか癪の痛みがなくなっていました。

そこで勘次郎は蓮馨寺にお願いして、分身をいただき、大事に永谷村に持ち帰りました。

1866年、現在の港南区の西の境、戸塚区の舞岡町と接する所に、お堂を建てました。その後、1928年に勘次郎の子孫がお堂を修理増築をして、「八木山 福徳院」としました。

日限山地蔵尊は、長野と山梨にまつられている分身とともに「日本三体地蔵」の1つといわれ、高さ約80cmの石仏です。


ちなみに、日限山がある港南区は、横浜18区で「区名がおしゃれだと思う区」ランキング(All About ニュース編集部が実施)で第2位となっています。

いかがでしたか? 横浜を訪れた際は、ぜひ難読地名にも注目してみてください。

この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。
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