子どもたちが長期休みに入るたび、そんな疑問を抱く人は多いのではないでしょうか。
夏休みは忙しそうな印象がありますが、年末年始を挟む冬休みはどうなのでしょう。
大阪の現役小学校教員・松下隼司さんに、冬休みのリアルな過ごし方を聞きました。
(今回の質問)
冬休み、学校の先生は何をしている? 正月はしっかり休めるの?
(回答)
夏休みに比べると、冬休みは比較的休めています。ただし、完全に仕事ゼロというわけではなく、学校に出勤する日もあり、家で授業準備をする先生も多いです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
■冬休みも仕事はある。でも夏休みよりは、かなり休めている
「冬休みは先生も完全にお休みなんですか?」とよく聞かれますが、正直に言うと、完全なオフではありません。冬休み中も出勤日はありますし、3学期に向けた準備は欠かせません。ただ、夏休みと比べると、冬休みの方がかなり休めているという実感はありますね。
夏休みは研修や会議、行事準備が多く、気付けばほぼ毎日学校に来ている、ということも珍しくありません。一方、3学期は1月から3月までと期間が短く、大きな行事も少なめです。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と言われるように、本当にあっという間に終わります。
■「閉庁日」ができて、先生の休み方も少しずつ変わってきた
最近は、お盆や年末年始に「閉庁日」が長めに設けられる学校が増えています。これは学校自体を閉める日で、原則として教職員は出勤しません。私の勤務校でも、12月下旬から1月上旬にかけて、比較的まとまった閉庁期間があります。
この制度について、特に管理職の先生方を見ていると、休みが取りやすくなってきたと感じています。校長先生や教頭先生は休日出勤も多く、有給休暇を消化しきれないことが少なくありません。
閉庁日があることで、管理職の先生方もしっかり休めるようになっているのは、現場で見ていていい変化だと思います。
とはいえ、閉庁日でも学校に行ったり自宅で仕事をしたりする先生は多いです。パソコンを持ち帰り、年休扱いで作業をする人もいます。テレビをつけながら、自分のペースで仕事をする時間を「それはそれで悪くない」と感じている先生もいます。働き方は、本当に人それぞれです。
■家でできる仕事は家で。
私自身は、仕事を「学校でしかできないこと」と「家でもできること」に分けて考えています。教室の整備やプリントの大量印刷などは学校で行い、教材研究や授業づくりは自宅で進めます。授業準備は、必ずしも学校でやらなくてもいい仕事だと思っています。
そのため、年末年始に妻の実家へ帰省するときも、教科書を持っていくことが多いですね。国語や算数の教科書を広げながら、3学期の授業を考えています。
もちろん三が日は私もほかの先生方もしっかり休みますし、大みそかも学校へ行くことはほとんどありません。
夏休みに比べると、冬休みは気持ちにも時間にも余裕があります。私自身も、久しぶりに年末の旅行を予定しています。
松下隼司さん
大阪府公立小学校教諭。令和4年度文部科学大臣優秀教職員表彰受賞。令和6年版教科書編集委員。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクール文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門優秀賞などの受賞歴を持つ。









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