それは、女帝の子孫が皇位に就くことはこれまで一度もなく、いったん女性が皇位に就くと、生涯未亡人もしくは未婚を貫かなければならない不文律があったということ。もし現代に女性天皇が誕生した場合、同じような制約を課すことになるのでしょうか。
本記事では『皇室論 なぜ天皇は男系でなければならないのか』(竹内久美子・著/方丈社)より一部を抜粋・編集し、女性天皇の歴史と愛子さま天皇論を巡る議論について紹介します。
■皇室典範を改正しても愛子さまは天皇になれない理由
もし女性を皇位に就けるようにしたいのなら、皇室典範の改正が必要です。しかし、皇室典範を改正して、皇族の女子が皇位を継げるようになったとしても、愛子さまが天皇になれる可能性はありません。
ヨーロッパの王室を見ると、1990年代以降に「性別に関わりなく第一子が王位を継ぐ」と改正しても、改正後の法律が適用されるのは、改正後に生まれた子ども、あるいはまだ物心がついていない子どもです。つまり、法は過去に遡って適用されないのです。
愛子さまは、もうすっかり大人でいらっしゃる。「愛子天皇論」を持ち出している人たちは、皇室典範をヨーロッパの王室のように改正して、第一子が王位を継げるようにしたとしても、すでに大人になっている人は改正後の法律の適用外であることを知るべきです。
それを知らずに「愛子さまを天皇に」と言っているのであれば、それは勉強不足というものです。
■女性天皇はなぜ「生涯独身」とされたのか
いま第一子が皇位を継承できるように皇室典範を改正しても、もはや成人していらっしゃる愛子さまは天皇になれないわけですが、ここではイメージしやすいように愛子さまを例にして、女性天皇と女系天皇について考えてみます。
歴史上の女性天皇は生涯独身で、結婚も出産も許されませんでした。
仮に誰かがそう言ったとしたら、必ず「そんなのお可哀そう」「今の時代に生涯独身を強いるのは人権侵害だ」などという世論が高まり、「ご結婚へ」という流れになるでしょう。
ご結婚となれば、自然のなりゆきとしてお子さまが生まれます。すると今度は、「天皇の子を天皇にするのは当然の成り行きではないか」ということになり、愛子さまの第一子が性別に関係なく皇位に就くことになる。そうすると、ついに歴史上一度も存在しなかった女系天皇が誕生することになります。
この女系天皇の誕生こそが大問題なのです。
■女系天皇が誕生すると何が起きるのか
では、女系天皇の何が問題なのか。
たとえば、愛子さまのお相手を佐藤さんとしましょう。当然のことながら、その方は佐藤家に属する人であって、皇室の方ではない。その佐藤さんとの間にお子さまが生まれれば、当然そのお子さまは佐藤家の子。その子が成長して皇位に就けば佐藤王朝が始まる、となります。
その時点で皇統の歴史は終焉し、新しい歴史が「1」から始まることになります。
現在の皇室は、実在が確認されている天皇から数えても1500年以上の歴史があります。日本に次いで長い王室の歴史を持つのはデンマークですが、それでも1060年。あのイギリス王室とて959年で1000年に満たない。トンガやブータンにも王室がありますが、トンガ王国は180年、ブータン王国はまだ117年です。
だから、そうした国々の王室は、ダントツで長い歴史をもち、しかも男系男子でつないできた歴史をもつ日本の皇室に敬意を払うのです。
イギリス王室などでは女王が立った後、その息子が次の王位に就くと、王朝名が変わります。女王の夫君の家にちなんだ名であり、そのようなことを何度も経てきているので、いわばつぎはぎの歴史。我が国のように一貫して男系男子でつないできているわけではありません。
海外の国々が日本の皇室を尊敬するという、作ろうとして作れない無形の財産を、安易な女系天皇容認で失ってはいけません。
■女系天皇がはらむ危険性とは
女系天皇が容認されれば、皇統が中国や韓国などの反日外国勢力に乗っ取られる事態さえ招きかねません。
つまり、日本に一撃を与えたい反日外国勢力が、愛子さまのお相手として、日本人に似た自国の男を選んで、その正体を隠して送り込んでくる可能性さえ十分に考えられます。
多くの、特に保守の方々には、皇室にそんな工作が及ぶわけはない、皇室は聖域だからと結構本気で思っている節がありますが、それは日本人しか持たない感覚です。
何しろ反日外国勢力は、自国の力を誇示するためなら手段を選びません。平気な顔で日本の空域や海域、日本の島を侵犯しているのが何よりの証拠です。
また日本の土地を買い、住みつき、外国人参政権まで手に入れ、日本という国自体を乗っ取ろうとしています。
空想の世界ではなく、厚顔な反日外国勢力なら日本を乗っ取る足掛かりとして、自国の男を皇室に送り込んで、まず皇室を自国のものにしようと企むことぐらいしかねないのです。
■もし愛子さまが天皇になったら何が起きるのか
女性天皇は生涯独身か、あるいは皇族と結婚した未亡人のどちらかであり、即位後には結婚も出産もしないことを強いられました。女性の幸せは結婚と出産とは言いませんが、女性天皇にはこうした制約がありました。
これは男系男子による皇位の継承を守っていくうえで、新たな火種を作らないための制約です。別の言い方をすれば、10代8人の女性天皇がおられたおかげで、皇統は維持されてきたのです。
自分を捨てて制約に耐えた8人の苦労や悲しみを思えば、今の時代において、「女性の天皇もありではないか」などとは軽々しく言えないはずです。
もし愛子さまが天皇になられた場合、愛子さまに歴史上の女性天皇と同じ苦労や悲しみを味わわせることにならないとは言い切れません。
「愛子天皇」を待望する方々、もっと深く「女性が天皇になった場合」を想像してほしいものです。
皇位継承の安定を図るために女系天皇を認めようという議論がありますが、それは安定ではなく、皇統破壊です。
「愛子天皇」の実現は皇統を途絶させ、やはり日本を「異質の国」にしてしまいます。
歴史上の女性天皇たちの生きた姿に思いを馳せることなく、女性天皇、女系天皇を議論することは厳に慎まねばなりません。
この書籍の執筆者:竹内久美子 プロフィール
1956年、愛知県生まれ。作家、動物行動学研究家。京都大学理学部卒業。同大学院で日高敏隆教授に動物行動学を学ぶ。博士課程を経て著述業に。『そんなバカな!』(文藝春秋)で第8回講談社出版文化賞科学出版賞を受賞。主な著書に『女は男の指を見る』『本当は怖い動物の子育て』(以上、新潮新書)、『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本の心』(文藝春秋)、『皇室論 なぜ天皇は男系でなければならないのか』(方丈社)など。
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