経済的な困窮や世帯単位での生活維持といった、個人の希望だけでは解決しきれない複合的な事情から実家暮らしを続けるケースもあります。

All About ニュース編集部は、2026年3月25日、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。
毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、兵庫県宝塚市在住・42歳女性のエピソードを紹介します。

■回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:42歳女性
職業:フリーター(現在は就労継続支援B型事業所で訓練中)
在住:兵庫県宝塚市
家族構成:母、私、弟の3人
世帯年収:母25~26万円(年金)、自分40万円くらい(工賃)、弟24万円くらい(工賃)、あとは生活保護
実家の間取り:4DK

■毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:1万~2万円
交際費:3000~4000円
毎月のお小遣い:1万5000~2万円
毎月の貯金額:なし
貯金総額:なし

総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2024年)」によると、35~59歳女性の1カ月の平均消費支出は18万7円です。そのうち、住居費の平均は2万6543円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた15万3464円が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

実家を出るかどうかについては「あと2~3年の間には一人暮らし、もしくはグループホームに入りたいとは思っています」と話しました。

■「私だけ世帯を切り離すのが困難」
実家暮らしを選んでいる理由を尋ねると「生活保護を受けている関係で、私だけ世帯を切り離すのが困難な状態のため」と回答。

さらに「私は一人暮らしをしたいと思っていますが、現状3人分の支給額でどうにか生活できている状態なので、一人抜けると生活が成り立たないらしく……」と、切実な事情を打ち明けてくれました。

■「お金の管理は問題なくできるのですが……」
実家暮らしで苦労していることを尋ねると、「弟が知的障害を持っていて、生活のルーティーンなどが決まっているので、入浴の時間などが思うようにいかないこと」といいます。

また「少し前までは家にスマートフォンが一台しかなく、親子3人で取り合いになってケンカをしていた」ということもあったのだそう。

お金に関する悩みでは「とりあえず今の状態では無理なので、私一人の世帯にして生活保護を受けられるのか。もしくは一般就労を始めるのか。お金の管理は問題なくできるのですが……」と続けてくれました。


世帯分離の難しさやご家族の生活維持といった課題を抱えつつ、将来の独り立ちを模索しています。日々の不自由さを感じながらも、一般就労やグループホームへの入居を視野に入れ、慎重に準備を進めている状況が伺えます。

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