今回は、老後の孤独を避けるため、50代はどんなことに気を付けたらいいのかについてです。
■Q:40代後半女性(独身)。老後の孤独を避けるため、50代はどんなことに気を付けたらいい?
「40代後半女性(独身)、そろそろ50代を迎えます。最近、老後について考えるようになりました。今まではあまり感じなかった「孤独」ですが、最近は意識してしまいます。老後の孤独を避けるため、50代はどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?」(Nさん)
■A:心と体を健康に保つために健康管理、生きがい作りをしよう
50代は、体力・気力において「今までと違う……」を意識する時期です。老後に孤独を感じないためにも、健康管理を行ったり、生きがい作りに取り組んだりしましょう。以下にそれぞれ詳しく解説します。
▼1:健康管理を行う孤独な老後を避けるためにも「健康」であることが大切です。健康であれば、老後も独立した生活を続けることができますし、人と関わるための活動に参加ができるからです。
高血圧、糖尿病、心臓病などの生活習慣病は、50代ぐらいから気になりだします。定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。
新鮮な野菜や果物、適度な量のタンパク質を摂取し、バランスの取れた食事を心がけましょう。また、適度な運動を継続することも大切です。ウオーキングや軽いジョギング、ヨガなど、自分に合った運動を取り入れ、筋力の維持、心肺機能向上に努めましょう。さらに、規則正しい生活を保ち、十分な睡眠を取ることも忘れず行いましょう。
▼2:生きがい作り生きがいは、日常生活に目的や喜びをもたらし、精神的な充実感を高める「タネ」です。体の健康を維持することと同様に、生きがいを見つけて心の健康を保つことも重要です。
まず、自分が何に興味を持っているのかを見つけることから始めましょう。以下の質問を自問自答してみてください。
・何をしているときが一番楽しいと感じるか?
・時間を忘れるほど夢中になれることは何か?
・今までやりたいと感じた趣味や活動は何か?
・全くお金にならないけど「やりたい」ことは何か?
自分の興味のあることが見つかれば、それに向かった行動を自分なりのペースで積み上げるとよいでしょう。50代は、老後の生きがいにつながるモノ探しを楽しみ、充実させることで、老後の孤独とさよならできるはずです。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。