実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、新潟県在住63歳女性のケースをご紹介します。
■回答者プロフィール
回答者本人:63歳女性
同居家族構成:本人、娘、孫
居住地:新潟県
リタイア前の職業:派遣・契約社員
リタイア前の年収:300万円
現在の金融資産:預貯金3500万円、リスク資産1500万円
これまでの年金加入期間:不明
■現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):2万3000円(繰り上げ受給)
老齢厚生年金(厚生年金):不明
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:給与収入約20万円(月収)、株の配当20万円(年額)、不動産収入20万円(年額)
ひと月の支出:18万円
■「現役時代にもっと資金を貯めておけばよかった」
現在、およそ預貯金3500万円、リスク資産1500万円を保有しているという投稿者。
自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと資金を貯めておけばよかった。足りない」と回答。
その理由として、「これから旅行や趣味を楽しみたいから。子どもが3人いて孫にも恵まれている。これから子どもたちと旅行に出かけたい」と語っています。
■「老後資金は7000万円程度必要だったと感じている」
現役時代は、老後資金として「5000万円」貯めることを目標にしていたそう。
「子どもを大学に出す費用が大変だった。収入が決して多くなかったため、その頃は家族旅行や外出をすることがなかった。
しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「7000万円」程度必要だったのでは、と感じているそう。
「外貨建の保険に年100万円程積み立てていたが、資金に余裕がなくなり予定より5年早く積み立てをやめてしまった。その後円安になり結果的に積み立て額が倍以上に膨らんだ。やめずに続けていたらよかった」と悔やみます。
■「今後の自宅の老朽化や車の買い替え等で、出費が想定されるから不安」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。
「健康に恵まれ、日々の暮らしで特に困ることはない。最近は子どもからお年玉をもらったり、家電を買ってもらったりとうれしいことが増えた。ただ、今後の自宅の老朽化や車の買い替え等で、出費が想定されるから少し不安」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「一流企業に勤めていたわけではないが、仕事は真面目にしてきた。派手な生活を求めればきりがない。それよりも日々の生活を楽しんでいくことが重要。
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