水だけで汚れが落ちると人気の掃除グッズ「メラミンスポンジ」。近年はホームセンターだけでなく100円ショップにも定番品として並んでいるので、手にする人も多いことでしょう。


身近にあるメラミンスポンジですが、実は使ってはいけない場所が存在します。今回は、メラミンスポンジを使わない方がいい場所とおすすめの使い方をご紹介します。

■そもそもメラミンスポンジとは?
メラミンスポンジとはメラミン樹脂を発泡させて作られた掃除用スポンジで、微細な網目構造により汚れを物理的に削り取ります。洗剤を使わずに水だけで汚れを落とすことができ、使っていくうちに小さくなっていくのが特徴です。

2000年ごろにメラミンスポンジでおなじみのメーカー・レックの「激落ちくん」が大ヒットし、それ以降は定番の掃除道具として広まるようになりました。
掃除の定番だけど…? 意外と知らない「メラミンスポンジを使ってはいけない場所」6選
メラミンスポンジの代表といってもいい、レックの「激落ちくん」


■メラミンスポンジを使わない方がいい場所
掃除道具の定番となったメラミンスポンジですが、いくつか使ってはいけない場所があります。

▼浴槽浴槽の汚れがシミのようになってくるとメラミンスポンジを使いたくなりますが、浴槽掃除にメラミンスポンジは不向きです。浴槽の素材にもよりますが、一般的な浴槽の樹脂をこすってしまうと細かい傷ができ、余計に汚れが入り込みやすくなってしまいます。

▼表面加工されている鏡お風呂の中で汚れがウロコ状に固まってしまった鏡にもメラミンスポンジを使いたくなりますが、曇り止めなど表面加工されている鏡にメラミンスポンジを使うのはNGです。

▼光沢のあるステンレスシンクなどメラミンスポンジの使い方になると引っかかってくるのがステンレスです。激落ちくんのパッケージ表面には「ステンレス」と書かれていますが、裏面の「使用に適さない面」の欄には「光沢のあるステンレス」とも書かれています。

一般的なステンレスには使えるけれど、光沢のあるステンレスは表面の光沢が削られてしまうので適していないということなのです。

掃除の定番だけど…? 意外と知らない「メラミンスポンジを使ってはいけない場所」6選
表の使用用途には「ステンレス」(画像上段)、裏面の適さない場所には「光沢のあるステンレス」(画像下段)


▼漆器や木製家具漆器や天然木の表面は繊細で、メラミンスポンジの研磨作用によって塗装が剥げたり、風合いが損なわれたりすることがあります。

▼テレビやスマートフォンの画面、車のボディ画面や車のボディも、メラミンスポンジを使うと細かく傷がついてしまうので避けましょう。

▼歯などの身体歯や肌など、身体への使用もNGです。

■メラミンスポンジが得意な汚れ
最後に、メラミンスポンジが得意とする汚れをご紹介します。

▼茶渋など陶器やガラスなどの食器についた茶渋汚れやコーヒー汚れは、メラミンスポンジが得意とする汚れです。

▼水あか(カルキ汚れ)や皮脂汚れ白い輪っかのようにこびり付いた水あかや、蛇口周りや洗面器についた皮脂汚れ・黒ずみなどもメラミンスポンジが得意とするところです。ただし、蛇口や洗面器など、前述のとおり光沢のない素材のものに限ります。
掃除の定番だけど…? 意外と知らない「メラミンスポンジを使ってはいけない場所」6選
光沢がないプラスチック製品の皮脂汚れ・黒ずみに向いている


▼スニーカーのソールなどの汚れスニーカーや上履きなどのソールのゴム部分についた汚れが落ちにくいときに活躍してくれるのも、メラミンスポンジです。水で濡らしたメラミンスポンジでこすると、驚くほどにあっさりと汚れが落ちます。

今回はメラミンスポンジを使ってはいけない場所とメラミンスポンジが得意とする汚れをご紹介しました。水だけで汚れが落ちるメラミンスポンジ、上手に使いたいですね。
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