日々キッチリと家中をくまなく掃除できればいいのですが、そうはいかないのが現状です。目につくところは片付けたり、掃除したりしていても、目に見えない部分まではなかなか手が回らないのではないでしょうか。


はじめのうちは気になりつつスルーし、次第に「掃除しないと」という気持ちさえも忘れてしまうかもしれません。

しかし、掃除をサボっているとのちのち大変なことになってしまう場所もあるのです。今回は、「ココの掃除はサボっちゃダメ!」という場所を8つご紹介します。

■キッチンの排水口の掃除をサボると?
食器は毎日洗っても、排水口までは手が回らない人も多いでしょう。排水口を放置すると、油や食べカスがたまって悪臭の原因になります。ヌメリやカビが発生し、排水管が詰まってしまうことも。

虫が湧くリスクもあるため、週に1~2回はゴミ受けを外して洗い、排水トラップ部分も中性洗剤や塩素系の洗浄剤で洗いましょう。
ココの掃除をサボると大変なことに……プロが語る「掃除をサボってはいけない8つの場所」とは?
100円ショップでも購入できる排水口専用ブラシ

なお、日ごろあまり排水口を掃除していない人は、いきなりブラシを突っ込むのはNGです。ヌメリなどを押し込むことになり、詰まって水が流れなくなってしまいます。まずは塩素系の洗浄剤で流せるものを流してから、ブラシで仕上げの掃除をするようにしましょう。

■冷凍室の掃除をサボると?
冷蔵庫の中でも冷凍室は開ける回数が少ないため、なかなか掃除まで手が回らないという人も多いでしょう。冷凍室が食品カスで汚れていると、冷却効率が下がって電気代がムダになってしまいます。


日ごろから掃除をしていないと、いつ冷凍したか分からない化石のようなものが発掘されることもあるでしょう。

季節ごと(3~4カ月に1回)に中のものを整理し、拭き掃除をしてください。食品の賞味期限を見直すいい機会にもなりますよ。

■換気扇の掃除をサボると?
換気扇の掃除というと大掃除の定番のように思いますが、日ごろから掃除をしておけば大掃除のときも苦労することなく掃除できます。

換気扇に油汚れやホコリがたまると、換気効率が落ちてキッチンににおいや湿気がこもりやすくなります。たまった油まみれのホコリに引火して、火災の原因にもなりかねません。1~2カ月に1回を目安に、ファンやフィルターを取り外して食器洗い用洗剤で洗うようにしましょう。

■トイレの便座裏の掃除をサボると?
便座の裏側は尿ハネや飛沫で汚れやすく、放っておくと黄ばんだりにおいが染みついたりします。さらに、細菌が繁殖して不衛生に。便座裏に尿石が固まってしまうと簡単に取れないので、そうなる前に掃除するのは必須です。

家族の人数にもよりますが、最低でも週に2~3回は、トイレ用の除菌シートや中性洗剤を使って裏側まで丁寧に拭き掃除をしましょう。トイレ全体をこまめに清潔にする習慣もつけ、できれば毎日掃除するのが理想です。


■洗濯槽の掃除をサボると?
ココの掃除をサボると大変なことに……プロが語る「掃除をサボってはいけない8つの場所」とは?
洗濯槽の裏にはこんなにも汚れが貼り付いていることも

洗濯槽には皮脂汚れや洗剤カスがたまり、黒カビやにおいの元になります。放置すると洗濯物にも汚れが付着し、衛生面にかかわることも……。洗濯物がにおうというご家庭の洗濯槽を掃除すると、ワカメのような汚れが大量に浮いてくるほどです。この中で洗濯していたと思うとゾッとしませんか?

1~2カ月に1回は洗濯槽クリーナー(塩素系または酸素系)を使って、槽洗浄コースでしっかり掃除しましょう。普段からふたを開けて乾燥させることも大切です。

■押入れ・クローゼットの掃除をサボると?
換気しにくい押入れやクローゼットを放置すると、湿気がこもってカビが生えたり、衣類ににおいが移ったりすることがあります。衣類がダメになるだけでなく、アレルギーの原因になることも。季節の変わり目ごとに(年2~4回)中のものを出して掃除機をかけ、乾拭き・除湿をしておくと安心です。

■お風呂のカビ掃除をサボると?
ココの掃除をサボると大変なことに……プロが語る「掃除をサボってはいけない8つの場所」とは?
ドアパッキンにカビがびっしりと発生している場合はジェルタイプの洗浄剤がおすすめ

湿気の多い浴室はカビの温床。掃除をサボると黒カビが天井やゴムパッキンに広がり、見た目が悪くなるだけでなくにおいも発生します。カビは根を張ると簡単には落ちません。既にカビが生えているのであれば、1日でも早くカビ取り専用剤でカビを落としましょう。


その後は日々掃除したり、月1回程度はカビ防止用のくん煙剤などを利用したりして、カビが生えにくい環境にしておくことが大切です。

■靴箱の掃除をサボると?
靴箱は湿気やホコリがたまりやすく、掃除をしないとカビが発生したり靴ににおいが染みついたりします。お気に入りの靴がカビだらけになって、泣く泣く捨てたという経験がある人もいるのではないでしょうか。

月1回を目安に靴を出して拭き掃除をし、除湿剤や新聞紙で湿気対策をすると清潔に保てます。湿った靴は乾かしてから収納することも大切です。

今回ご紹介した内容も、習慣づけてしまえば意外とラクにできるものです。見て見ぬふりをすると後で大変なことになってしまうので、ぜひこまめに掃除してみてください。
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