金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住75歳女性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:75歳女性
同居家族構成:本人、息子
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:150万円
現在の資産:預貯金1100万円、リスク資産500万円
これまでの年金加入期間:不明

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万4325円
老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

同居家族の年金や収入:給与収入120万円(年収)

■「今もらっている金額でも一応やりくりできている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「金額が多ければ多いほどありがたいし、うれしいですが、今もらっている金額でも一応やりくりできているので」と説明。

持ち家に住んでいることもあり、ひと月の支出は約「4万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。

■「お金があれば、とは常々考えてしまいます」
年金で足りない支出がある場合については、貯金を取り崩して賄っているそう。

「やっぱりお金があればなーとは、常々考えてしまいますね。お金は、あればあるだけ心が安心しますし、(そうすると)心に余裕ができて、人に優しくできますからね」とコメントしています。

年金生活では節約のために「息子に勧められて、ポイントサイトでポイ活」をしているといい、「クレジットカードの発行や、株式投資やFX用の口座開設をしてポイントを貯めています」と語っています。

■「今の生活にあまり不安はない」
今は「息子も近くにいてくれて、介護してくれるので、あまり不安はない」という投稿者。

楽しみは「おいしいお店で外食することですかね。
近くに散歩に行って、景色を見たり、(自然の)音を聞いたりしてのんびりしております。あとは近所の人とのお話。世間話が楽しみですかね」と、穏やかに暮らしている様子です。

一方で、年齢を重ねるにつれて体の不調を感じることも増えてきたとのこと。「今は足が不自由で、近所を散歩するのがせいぜいになりました。(若いうちから)もっと運動して、足腰を鍛えていればよかった」とため息。さらに「もっと旅行もすればよかった」と悔やんでおられました。

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