金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、奈良県在住66歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:66歳男性
同居家族構成:本人、妻(65歳)、子(31歳)
居住地:奈良県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:400万円
現在の資産:預貯金600万円、リスク資産50万円
これまでの年金加入期間:国民年金不明、厚生年金150カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):4万4000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:年金43万円(年額)、給与収入300万円(年額)

■「現在の年金額に満足していない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「厚生年金をかけていた期間が短かったので後悔している」と語っています。

ひと月の支出は約「13万円」。夫婦の年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「トラック運転手のアルバイトをしている」
年金で足りない支出については「貯蓄を切り崩して賄っている」という投稿者。

年金以外に「月16日ぐらい、アルバイトでトラック運転手」として働いていくばくかの収入を得ていると言います。

年金生活においては「食品はできるだけ安いスーパーで買い物している。光熱費を削減するために電気はこまめに消している」と節約をしている様子です。

■「国民あっての国、国あっての国民だと思う」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「厚生年金をしっかりかけていればよかったと後悔している」と回答。

今の生活での不満については「国の政策で年金の見直しや資金不足などいろいろあるとは思う。
しかし国民は何より生活していくことが一番だと考えている。国民の苦しみを少しでも考えているのなら、国の予算の使い方をいま一度考えてみてほしい。きっとよい解決策があるはず。国民あっての国、国あっての国民だと思う」と切実に訴えます。

最後に「今は第2の人生だと思っている。仕事があるので働くのを楽しみながら日々頑張っている。まだまだこれからだと自分に言い聞かせて、この先も仕事を楽しんでいきたい」と、仕事へのやりがいをモチベーションに生き生きと日々を過ごしておられるようでした。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
編集部おすすめ