お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。
皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。

今回は、200万円を1年間、金利0.65%の定期預金に預けた場合の利息についてです。

■Q:金利0.65%の定期預金に1年間200万円を預けたら利息はいくらもらえる?
「金利0.65%の定期預金に1年間200万円を預けたら、利息はいくらもらえますか?」(匿名希望)

■A:税引き前で1万3000円、税引き後で約1万360円の利息がもらえます
相談者は、金利0.65%の定期預金に、200万円を1年間預けたいとのこと。

200万円を金利0.65%の定期預金に1年間預けると、税引き前の利息は1万3000円、税引き後の利息は1万360円となります。

現在(2025年6月)メガバンクの1年ものの定期預金は金利0.275%です。もし、こうした定期預金に200万円を1年間預けると、税引き前の利息は5500円、税引き後の利息は4383円です。

この比較からも、高金利の定期預金を選ぶことで利息の差が大きくなることが分かります。ただし、高金利定期預金にはいくつかの注意点があります。

1つは、定期預金は満期まで原則解約できません。やむを得ず中途解約する場合、金利が普通預金並みに下がることがあります。

もう1つは、預金を引き出す際にATMや振込手数料が発生することがあります。場合によっては、利息以上に手数料がかかることもあるため注意が必要です。
銀行によっては「会員ステージ」や「条件付き無料」が設定されていることもあるので、ご自身の利用状況に合った手数料対策を確認しましょう。

なお、各金融機関のホームページなどでは定期預金の利息計算ツールが提供されています。より正確な金額を知りたい場合は、こうしたツールを活用してみるのもおすすめです。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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