2024年から新NISAが始まり、ますます裾野が広がる投資の世界。そして投資の初心者が真っ先に検討するのが長期での積み立てによる資産運用です。
時間を味方にできる低リスクな運用方法と言われる一方で、実際に周りの人がどのように積立投資を行ってきているのか、その実態をのぞく機会は限られます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「積立投資の実体験エピソード」から、ほかの方が積立投資にどのように取り組まれているのかを紹介。

シミュレーションでは分からないリアルな積立実践エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

■35歳・年収300万円自営業男性の積立投資の取り組みと運用成績は?
今回は神奈川県に住む35歳男性の資産運用エピソードを見ていきます。

▼家族構成本人のみ

▼金融資産年収:300万円
金融資産:現預金200万円、リスク資産350万円

▼リスク資産の内訳・投資信託:278万円
・ビットコイン:75万円

▼積立投資実績(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/NISA:2020年から
・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド/NISA:2021年から
・DCニッセイ国内債券インデックス/iDeCo:2021年から
・ビットコイン積立:2020年から2年半ほどで停止

2020年から積立投資を続けてきたという今回の投稿者。

投資額は、NISAでオール・カントリーに「月1万円から、現在は月3万円」。NISAのS&P500とiDeCoについては始めた額が不明ですが、現在はそれぞれ「月1万円」と「月1万2000円」。保有のみのビットコインは「月5000円から始めて1年後から月1万円」とのこと。

投稿のあった2025年5月時点の運用実績については、NISAのオール・カントリーが「元本120万円→運用益込180万円」、S&P500が「元本36万円→運用益込52万円」。iDeCoは「元本43万円→運用益込46万円」、ビットコインは「元本25万円→運用益込75万円」と、それぞれ利益が出ている様子です。

「オール・カントリーは最初の2年は微増でしたが、3年目の米国市場回復で+25%まで上昇。S&P500も2023年に+30%を記録。
ビットコインは一時+200%になったが現在は少し下落」傾向だと投稿者。

「積立投資を始めた当時は貯金50万円程度でしたが、定期積立の習慣がついたことで毎月3万円以上を継続的に投資に回せるようになり、約4年で金融資産は550万円まで増えました」と説明されています。

■35歳・年収300万円自営業男性の思う積立投資のメリットや新NISAのプランは?
積立投資を始めてよかった点として、「毎月の支出を見直すようになり、浪費が減りました。また、数年後に確実に資産が増えているという安心感があり、将来への不安がやや軽くなりました」とコメント。

急激な株価下落時には「評価額が減り精神的に不安定になり『やめたほうがいいのでは』と考える日も」あったそうですが、結局は「一度積み立て設定したら基本的にいじらない。下落時に売るのはNG。焦らず、何もせずに続けることが最強の戦略だと実感して」いると言います。

引き出す時期は、「老後以降。iDeCoは60歳以降、NISAも20年後以降の引き出しを前提」としているそう。「ビットコインは目標金額に到達すれば一部利確予定」とのことでした。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
※特定銘柄について、投資の勧誘を目的としたものではございません。
資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願いします
編集部おすすめ