ミュンヘンのあるドイツ南部で有名なのは、ドイツを代表する「ノイシュヴァンシュタイン城」です。これを含むルートヴィヒ2世ゆかりの城が2025年7月に世界遺産に登録され、このエリアが再び注目を集めています。


一方、ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」には日本人選手が約20人在籍しており、試合観戦やスタジアム見学を目的にドイツを訪れるファンも少なくありません。さまざまなジャンルで世界の一流を現地で体験できるのも、ドイツならではの魅力です。

■「FCバイエルン・ミュンヘン」ファン憧れのスタジアムツアー
ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」には、世界的なスター選手や日本代表選手も多く在籍しており、観客動員数は世界一。シーズンは8月中旬から翌年5月までです。

ブンデスリーガで最も有名な「FCバイエルン・ミュンヘン」は、「アリアンツ・アレーナ」を本拠地としています。FCバイエルン・ミュンヘンのミュージアム(博物館)が併設されているほか、アリーナ見学ツアーも年間を通じて開催されています。

ツアーはドイツ語または英語で行われており、混雑時には10~15分ごとに出発するほどの人気です。まず、2階のコンコースを歩き、スタンドに座ってガイドの説明を聞きます。

その後、試合で実際に使用される選手のロッカールームで記念写真を撮ることも可能。また、トレーニングルームや選手が入場するゲート前では、入場時の音楽が流れ、まるで選手になったような気分を味わえるのは、サッカーファンにとってたまらない体験でしょう。

監督や選手たちが座るベンチから眺める光景も、至福のひととき。収容人数6万6000人のスタジアムのスケールを実感できます。


博物館には、過去に獲得したトロフィーなどが数多く展示されており、展示内容は壮観です。オフィシャルショップも市中や空港の店舗より大きく、ロゴ入りのグッズはお土産としても喜ばれるでしょう。隅々までじっくり楽しむ場合は、見学に2~3時間ほどかかります。

■FCバイエルン・ミュンヘン/アリアンツ・アレーナ
住所:Franz-Beckenbauer-Platz 5, 80939 München, Germany
営業時間:9時~18時(博物館とオフィシャルストアは10時~)
料金:ツアー+博物館25ユーロ、博物館12ユーロなど
アクセス:「Marienplaz」(マリエン広場)駅から地下鉄「U6」で「Fröttmaning」駅下車、徒歩約15分

■BMWの無料「巨大ショールーム」で最新モデルを体験
世界的に有名な自動車メーカー「BMW」の本社はミュンヘンにあります。4本の円筒形のビルは自動車のシリンダーがモチーフで、「4気筒ビル」とも呼ばれています。

本社に隣接する「BMW博物館」が有名ですが、BMWのショールーム「BMW Welt(BMW ヴェルト)」も人気があります。この施設は入場無料で、深夜24時まで営業しています。

BMWの新車ショールーム兼納車場では、車やバイクの最新モデルも多数展示されています。館内は吹き抜けの広々とした空間で開放感があり、観光の合間に休憩できるほか、無料で利用できるトイレがあるのも魅力です。

さらに、BMWのショップやレストラン・カフェも併設。無人のドリンク販売機では、ロボットがカフェラテなどを作って提供する様子は見ものです。

■BMW Welt
住所:Am Olympiapark 1, 80809 München, Germany
営業時間:7時30分~24時(日曜9時~)
休業日:基本無休(BMW博物館は月曜日)
料金:無料
アクセス:地下鉄「U3」で「Olympiazentrum」(オリンピック公園)駅、下車すぐ

■ミュンヘン「空港」ツアーと海外の飛行機スポッター集う場所
ミュンヘン空港では、空港敷地内を巡るバスツアーがおすすめです。
フランクフルトに次ぐドイツ第2の国際空港で、発着便数も多く見応えがあります。

ツアーは所要1時間ほど。案内はドイツ語のみですが、飛行機に興味があれば、言葉が分からなくても十分に楽しめます。

駐機中の飛行機のそばを通り過ぎたり、停車してじっくり眺めたりと、日本ではなかなかできない貴重な体験が続きます。

旅客機だけでなく、貨物機の駐機エリアやルフトハンザドイツ航空の格納庫付近も巡ります。

総2階建ての超大型機であるフランス・エアバス社「A380」型機などを、バスの車窓から間近で見ることができ、その大きさに圧倒されます。

また、ビジターセンターに隣接した展望台(1ユーロ)もおすすめです。空港の滑走路などを一望でき、その眺めは格別です。

ミュンヘン空港第2ターミナルにも展望デッキはありますが、ガラス越しになります。遮るものがないこの展望台のほうが見晴らしがよく、飛行機の撮影を目的に世界中からファンが訪れます。

さらに、飛行機グッズを扱うショップや、軽食やビールなどを提供するカフェもあります。ミュンヘンでの乗り継ぎの待ち時間に、立ち寄ってみたいスポットです。


■Munich Airport tours
住所:Nordallee 7, 85356, München-Flughafen, Germany(Visitors Park)
料金:大人12ユーロ、5~18歳・学生・65歳以上など7ユーロ、5歳未満無料
アクセス:ミュンヘン空港から近郊電車「S1」「S8」で1駅の「Flughafen München Besucherpark」駅下車、徒歩約15分

■「リバーサーフィン」発祥の地、ビールやグルメも充実
その他、飛行機や機関車など、自然科学や科学技術に関する展示面積が世界最大規模を誇る「Deutsches Museum(ドイツ博物館)」があるほか、川で楽しむ「リバーサーフィン」も、実はミュンヘンが発祥の地です。

また、世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」(毎年9月下旬からミュンヘンで開催)でも知られ、ビアホールが数多く立ち並ぶほか、「Weisswurst(ヴァイスブルスト=白ソーセージ)」や「Schweinshaxe(シュヴァインスハクセ=豚のすね肉のロースト)」など、名物グルメも充実します。

日本からアクセスの良い都市、ミュンヘン。定番スポットに加えて、自分の好きな趣味の世界をとことん楽しめる場所を巡ってみるのもおすすめです。

<参考>
ドイツ観光局
4travel.jp
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