9月は、残暑と秋の気配が同居している時期。ファッションで秋を先取りするなら、ブラウンがおすすめです。


ブラウンは落ち葉・紅葉・木の実など、自然界の秋を連想させる色。ブラウンを取り入れると一気に秋モードにシフトできます。ブラウンにはミルクティーのような明るい色からダークチョコレートのような濃い色まで、豊富なバリエーションがあります。

9月にブラウンを着るなら、素材やカラーコーディネートで暑苦しく見えないようにすることがポイントです。

今回は、9月におすすめのブラウンコーディネートを4つご紹介します。

■1. コーヒーブラウンのセットアップ
9月は“ブラウン”で秋モードにシフト! 暑苦しく見えない「ブラウンコーデ」のポイントって?
出典:WEAR

ブラウンのワントーンコーディネートは、2025年の秋冬スタイルの新定番として注目を集めています。

ワントーンにすることでシンプルかつ洗練された印象を与えるため、ミニマリストにも好まれる配色。質感が異なるブラウンを組み合わせるのがポイントで、9月は軽さと深みのバランス感が大切です。

この写真は、ベストとパンツのセットアップ。ベストの襟と裾にシアー素材を施してあるので、抜け感が出て軽やかに。ボクシーなゆとりのあるサイズ感ながら、後ろのベルトでシェイプしたシルエットも楽しめます。

夏にはタンクトップとして、秋にはTシャツやブラウスをレイヤードすることで、シーズンをまたいで長く着用できますよ。


■2. キャラメルブラウンのニットベストとスカート
9月は“ブラウン”で秋モードにシフト! 暑苦しく見えない「ブラウンコーデ」のポイントって?
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キャラメルのような明るく艶やかなブラウンは、甘く香ばしい印象に。異素材を組み合わせたブラウンコーディネートは、同じ色みでも立体感や奥行きが生まれ、ワントーンでも地味にならず洗練された印象になります。

この写真は、ケーブル編みのニットベストとコットンポプリンのギャザースカートを合わせたコーディネート。立体感のあるニットと動きのあるスカートの組み合わせは、柔らかな女性らしさを印象付けます。

ニットの厚みとスカートの軽やかさの対比は、9月の季節感にぴったり。質感の差を主役にすることで、都会的に見えます。

■3. 白のトップスとチョコレートブラウンのワイドスラックス
9月は“ブラウン”で秋モードにシフト! 暑苦しく見えない「ブラウンコーデ」のポイントって?
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白とブラウンのコーディネートは、色のコントラストが程よく、大人の女性にとって着こなしやすい配色です。白の分量を多くすると、明るく軽やかで、爽やかな大人カジュアルに。きちんと感も演出できます。

この写真は、カットソーとチュールを重ねたレイヤードデザインの白トップスとチョコレートブラウンのワイドスラックスのコーディネートです。ブラウンの温かみと白の清潔感が融合し、知的で品のある印象に。

チュールの透け感で女性らしく、カットソーのカジュアルさで甘さを抑え、レイヤード構造がシンプルな白トップスを一段おしゃれに格上げしています。


■4. 白のTシャツとミルクティーブラウンのサロペット
9月は“ブラウン”で秋モードにシフト! 暑苦しく見えない「ブラウンコーデ」のポイントって?
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紅茶にたっぷりミルクを入れたようなミルクティーブラウンは、明るくまろやかな印象に。白と組み合わせると、清潔感のあるナチュラルコーディネートになります。

この写真は、ミルクティーブラウンのサロペットのインナーに、白Tシャツを合わせたコーディネート。ワイドストレートシルエットのキャミソール型サロペットは、胸元のギャザーが大人かわいいポイントです。

優しさと大人のかわいらしさを両立できるアイテムで、着るだけで柔らかい雰囲気を演出できます。

2025年の秋冬は、アースカラーやウォームニュートラルがトレンド。ブラウンはその中心的な色のひとつです。

暑苦しく見えないのは、ミルクティーのような明るめ・軽めのブラウンですが、ダークチョコレートのような濃いめのブラウンも素材次第で見た目の重さを調整できます。残暑が厳しい日は、白を組み合わせると涼やかな印象に。

ぜひコーディネートの参考にしてみてくださいね。

▼松本 英恵プロフィールカラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。
執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。近著に『人を動かす「色」の科学』。
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