金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住68歳男性のケースを紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:68歳男性
同居家族構成:本人、妻(63歳)、長女(38歳)、長男(32歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:550万円
現在の資産:預貯金2000万円、リスク資産150万円
これまでの年金加入期間:厚生年金576カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(老齢基礎年金):なし(70歳まで繰り下げ予定)
老齢厚生年金(厚生年金):15万2500円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:給与収入115万円(年額)

■「年金に加えて、夫婦の給与収入を合わせて支出を賄っている」
現在は老齢厚生年金のみ受給中、老齢基礎年金は70歳まで受給を繰り下げる予定だと言う、68歳の投稿者。年金受給額に満足しているかという問いには「どちらでもない」と回答しています。

その理由として、「70歳以降は月額22万円程度の年金を受け取る見込み」があり納得している一方で、「現状は介護保険料を月額1万円以上支払っている」と語っており、年金額と負担のバランスに思うところがある様子です。

ひと月の支出は約28万円。現在受給している年金だけでは足りないため、夫婦の給与収入と合わせて賄っていると言います。

■「20~22歳の期間は年金保険に未加入だった」
実は「20~22歳の期間は年金保険に未加入だった。(年金制度に関する)知識が乏しかった」と後悔を口にした投稿者。

リタイア後は、「マンション管理」の仕事で収入を得ているそう。

今の生活では「もちろんムダなものは買わないが、ほしいものは買う」と、お金の使い方にメリハリをつけているとのことです。

■「週に4日間働き、2日間は海釣り、あと1日は完全休養」
年金生活における楽しみを伺うと、「週に4日間働き、2日間は海釣り、あと1日は完全休養」と、バランスの取れたライフスタイルを大事にしている様子。


一方で、現在は「健康寿命」について不安があるとコメントしており、お金に関しての大きな不安はないものの、長く元気に過ごせるかどうかが、気掛かりに感じているようでした。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
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