2024年から新NISAが始まり、ますます裾野が広がる投資の世界。そして投資の初心者が真っ先に検討するのが長期での積み立てによる資産運用です。
時間を味方にできる低リスクな運用方法と言われる一方で、実際に周りの人がどのように積立投資を行ってきているのか、その実態をのぞく機会は限られます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「積立投資の実体験エピソード」から、ほかの方が積立投資にどのように取り組まれているのかを紹介。

シミュレーションでは分からないリアルな積立実践エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

■47歳・年収300万円派遣・契約社員女性の積立投資の取り組みと運用成績は?
今回は兵庫県に住む47歳女性の資産運用エピソードを見ていきます。

▼家族構成本人、夫(47歳)、長女、次女

▼金融資産世帯年収:本人300万円、配偶者500万円
現預金:250万円、リスク資産:1000万円

▼リスク資産の内訳・投資信託:1000万円

▼積立投資実績(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
・ニッセイ外国株式インデックスファンド/iDeCo:2020年から
・eMAXIS Slim国内債券インデックス/iDeCo:2020年から
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)/iDeCo:2020年から
・eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)/iDeCo:2021年から
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/NISA:2021年から

2020年から積立投資を続けてきたという今回の投稿者。

投資額は、iDeCoで運用している4商品については合わせて「月2万3000円」。NISAで運用している、オール・カントリーについては、「月3万3333円」でスタートし、新NISA移行後は「月30万円」、2025年からは「月15万円」とスポット購入「70万円」も利用して積み立てているとのこと。

投稿のあった2025年7月時点の運用実績については、iDeCoが「元本約130万円→運用益込177万円」、NISAが「元本約700万円→運用益込850万円」と積み重ねがしっかりと利益を生み出している様子です。

「iDeCoは比較的安定していて、マイナスだったのは最初の4カ月だけだった。また旧NISAを3年間やっていたときは、マイナスには一度もならず右肩上がりだった。新NISAでは、2024年8月と2025年4月はかなり目減りしたが、今はすっかり持ち直してくれた」と投稿者。

「現在はローンや教育費の支払いが終わったこともあり、老後資金を貯めることに全フリしている。
新NISAで満額投資を目指して淡々と入金中」とあります。

■47歳・年収300万円派遣・契約社員女性の思う積立投資のメリットや新NISAのプランは?
積立投資を始めてよかった点として、「2020年から開始して、2025年に(積立投資の総評価額が)1000万円超えした。満足できる増え方だと感じている。旅行は元気なうちにたくさんしておきたいので、たまには投資額を減らして旅行費用に充てる予定」と投稿者。

また「老後について考えるようになった。ニュースに興味が出てきた」こともメリットだと感じていると言います。

一方で「大きく下がる時は不安になったりする。長期投資だから大丈夫だと自分に言い聞かせ、ほぼ底値あたりでスポット購入に挑戦した。悩みながら挑戦したが、結果は成功だった」とも明かします。

これから積立投資を始める人には「ローンを返済しているつもりで淡々と行うのが重要」とアドバイス。「このお金はローン分の支払いなのだからと、もうないものだと思えば、大きく下がった時も少しは気持ちが楽になる。ただし半年から1年分の生活費はキープしておくべし」とのこと。


新NISAについては今後もオール・カントリーに全投入するつもりだそうで、「1年目は満額の360万円。2年目は家族でヨーロッパ旅行に行くため減額して290万円。3年目は満額の360万円を予定している」と語られていました。

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