金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、山口県在住76歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:76歳男性
同居家族構成:本人、妻(56歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:山口県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:900万円
現在の預貯金:500万円、リスク資産:50万円
これまでの年金加入期間:国民年金4年、厚生年金34年

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):28万5258円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:給与収入12万円

■「生活が維持できるか不安」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「都会では年金で暮らせないので、Iターンで島暮らしを楽しんでいます。今の暮らしには十分足りているけれど、このままこの生活が維持できるか不安なため」と語っています。

ひと月の支出は約「17万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。

■「イノシシ肉が時々もらえる」
年金以外の収入として、現在は「2カ月に1回の水道検針で1万円、不定期ですが国の統計調査員で1万~3万円」を得ているとのこと。

移住後は基本的に「家庭菜園での野菜収穫、毎夜の釣り」で自給自足しているほか、近所付き合いから「害獣駆除のイノシシ肉が時々もらえる。魚や野菜は物々交換になることも」あるなど、自然と食費は抑えられているようです。

■「特に離島はいい」
田舎暮らしを満喫している様子の投稿者ですが、今後については「これからどんどん物価も賃金も上がると思うが、年金は確実に相対的に目減りです。それにどこまで耐えられるかでしょうね」と不安を吐露。


一方で「便利さを捨てれば、健康であれば田舎暮らしが一番」だと実感しているそう。「特に離島はいい」と第二の人生を謳歌(おうか)しておられるようでした。

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