金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、京都府在住79歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:79歳男性
同居家族構成:本人、妻(77歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:京都府
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:800万円
現在の預貯金:3600万円、リスク資産:9000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金504カ月、企業年金(期間、金額の回答なし)

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):29万4000円(繰り下げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:年金17万3000円

■「預貯金、株があり資金的に余裕がある」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。

その理由として「預貯金、株があり資金的に余裕があるため」と語っています。

ひと月の支出は「約40万円」。夫婦の年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答されています。

■「社外取締役の収入がある」
現在も社外取締役として「月1回の役員会プラス、株主総会等の行事担当」を担っているため収入があるとのこと。

とはいえ年金で足りない支出については「貯蓄からの引き出し」で賄っているため、「節電、節水などの一般的な節約」は意識しているとあります。

■「海外旅行を積極的に楽しめばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「海外旅行を積極的に楽しめばよかった」と回答。

今の生活については時間的にも経済的にもゆとりがあるものの、「人との接触が極端に減っているので、物足りなさを感じている」と言います。

一方で「人間関係にとらわれずのんびり過ごせているとも言える」とあり、「庭の手入れやウォーキング」などで自分の時間を大切にされているそうです。

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