金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、茨城県在住75歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:75歳男性
同居家族構成:本人、妻(78歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:茨城県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:430万円
現在の預貯金:50万円、リスク資産:なし
これまでの年金加入期間:厚生年金480カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):約18万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:年金60万円(年額)

■「年金額に満足していない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「現在の物価高で生活がいっぱいいっぱいです」と語っています。

ひと月の支出は約「25万円」。夫婦の年金を合わせても「毎月足りない」と回答されています。

■「不定期でアルバイトをしている」
現在の金融資産はおよそ50万円との回答。「定期的ではないが、頼まれたときに仕事をしている」そうですが、年金以外に安定した収入はない様子。

年金で足りない支出については、毎月「貯蓄から少しずつ引き出すか、(不定期の)アルバイトの給与」で賄っているとあります。

■「もう少し貯蓄しておけばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「もう少し貯蓄しておけばよかった」とコメント。

現在の家計収支を考えると、「このまま無事にやっていけるか」と先行きに不安を感じていると言います。

一方で、老後は「時間の制約がない毎日を過ごせる」のが喜びとのこと。
現役時代の忙しさから解放されて自由を謳歌しておられるようでした。

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