相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。


実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住72歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:72歳男性
同居家族構成:本人、妻(72歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:大阪府
リタイア前の職業:不明
リタイア前の年収:不明
現在の現預金:7000万円、リスク資産:1億5000万円
これまでの年金加入期間:国民年金396カ月、厚生年金84カ月

■現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):5万3000円(繰り上げ受給)
老齢厚生年金(厚生年金):2万円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険6700円

年金以外の収入:株配当40万円

配偶者の年金や収入:年金80万円、個人年金保険230万円、給与収入96万円(すべて年額)

支出:30万円

■「老後資金はちょうどいいと感じる」
現在、およそ預貯金7000万円、リスク資産1億5000万円を保有しているという投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。

その理由として、「60歳で仕事を辞めて現在に至るまで、ストレスなくのんびりと生活できたから」と語っています。

■「もっと早くから資産運用をしていればよかった」
現役時代は、老後資金として「1億円」貯めることを目標にしていたそう。

「60歳以降の趣味として、株式の運用をしてきた」こともあり、「実際には2億2000万円貯めることができた。参考にする場合、株は余裕のあるお金でしてほしい」と投稿者。

実際に年金生活を迎えた今、老後資金はやはり「2億円」程度あったほうがよいと感じているとのこと。

すでに必要な額は確保できているものの、欲を言えば「もっと早くから資産運用をしていればよかった」とあります。

■「株主優待品をもらって毎日楽しく暮らしている」
今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。


「株の配当以外に株主優待品として、食事券、日用品、グルメ・ギフトカード、クオカードなどがもらえて毎日楽しく暮らしている」からとその理由を語ります。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、「新NISAやiDeCoなどを活用して、長期で投資をしていれば老後を乗り切れる可能性が出てくる」ため実践してほしいとアドバイスされていました。

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