10月は昼間の残暑は続きますが、朝晩は冷え込むので、軽めのアウターを取り入れた重ね着スタイルが増えてきます。ニット、コーデュロイといった軽めの秋素材とトレンドカラーを合わせることで、生き生きとした表情に。


おすすめのトレンドカラーは、バーガンディ、グラスグリーン、スモーキーブルー、ダスティピンクの4色。コーディネート例をピックアップして、色のイメージとカラーコーディネートのポイントを解説します。

■バーガンディのニットカーディガン
10月は「トレンドカラー×秋素材」で季節感アップ! いま取り入れたいトレンドカラー4色
出典:WEAR

バーガンディとは、赤ワインのような深みのある赤のこと。日本の秋冬の落ち着いたムードによく合う色の1つです。顔まわりやアウター、ニットなどで取り入れると、重厚感と温かさを演出。ブラック、ブラウン、ネイビーといったダークカラーと組み合わせるとシックになり、ベージュやクリーム色のような淡い色と組み合わせると上品にまとまります。

この写真は、バーガンディのシンプルなニットカーディガンとブラックのタックワイドパンツのコーディネートです。ハイウエストボトムにウエストインしてカーディガンの分量を少なめにし、バーガンディの主張を控えめに。朝晩の冷え込みに備えてブラウン系のガンクラブチェックのジャケットを抱え、ミニバッグのホワイトで抜け感を演出しています。

■グラスグリーンのタックワイドパンツ
10月は「トレンドカラー×秋素材」で季節感アップ! いま取り入れたいトレンドカラー4色
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グラスグリーンのような深みのあるグリーンは、自然や生命力を感じさせる色。モスグリーンやオリーブグリーンよりも鮮やかなので、ぱっと目を引く華やかさを備えています。ブラウン、キャメル、ベージュと組み合わせると、ナチュラルで温かみのある雰囲気に。
グレーと組み合わせると落ち着いた雰囲気になるので、オフィスや大人カジュアルにおすすめです。ブラックと組み合わせると、モード感のあるスタイリッシュな印象になります。

この写真は、グラスグリーンのタックワイドパンツに、ブラックのリブニットトップスとニットジレワンピースを重ねたコーディネート。黒で縦長のシルエットを作り、サイドに見えるグラスグリーンがアクセントになっています。黒の引き締め効果で、個性的なのにすっきりした着姿に。

■スモーキーブルーのデザイントップス
10月は「トレンドカラー×秋素材」で季節感アップ! いま取り入れたいトレンドカラー4色
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スモーキーブルーとは、くすみを帯びた青のこと。寒色ながら冷たさを抑え、秋の曇り空や静かな街中の雰囲気とよく調和します。ブラウンやキャメルと合わせるとシックに、黒と合わせるとモード感と知的さを演出。白やアイボリーと合わせると爽やかに、グレーと合わせると大人っぽく洗練された印象に、ベージュやオリーブと合わせるとナチュラルにまとまります。

この写真は、デニムと柔らかな起毛素材を組み合わせた、大人のカジュアルトップスを主役にしたコーディネート。黒のテーパードパンツ(裾に向かって細くなっていくシルエットのパンツ)を合わせて、ややAラインに広がるスモーキーブルーのシルエットを強調しています。

■ダスティピンクのオーバーシャツ
10月は「トレンドカラー×秋素材」で季節感アップ! いま取り入れたいトレンドカラー4色
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ダスティピンクとは、くすみ感のあるピンクのこと。
落ち着きがあり上品で柔らかい印象なので、きれいめにもモードにも使えます。ブラウンやキャメルと合わせると温かみがあり、女性らしい柔らかさを演出。ブラックと合わせると、モード感のある装いを楽しめます。ベージュと合わせると優しくソフトな印象に。オリーブグリーンと合わせると、甘さを抑えた大人っぽい雰囲気になります。

この写真は、落ち感のある柔らかな素材のオーバーシャツとデニムパンツのコーディネート。ダスティピンクとデニムブルーの組み合わせは、明暗差が大きすぎないので、自然で上品な配色に見えます。甘さとラフさのバランスをとりやすく、大人かわいいカジュアルな印象に。ブラウンのショルダーバッグを携えて、秋らしいムードを取り入れています。

10月は実りの秋を連想させる温かみや深みのある色を取り入れると、季節感のある装いを楽しめます。大人っぽいのは、バーガンディ。目新しさがあるのは、グラスグリーン。
すっきり感が欲しいときは、スモーキーブルー。淡さが欲しいときは、ダスティピンクがおすすめです。トレンド感のある色を取り入れて、10月ならではのカラーコーディネートを楽しんでくださいね。

▼松本 英恵プロフィールカラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。近著に『人を動かす「色」の科学』。
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