都心部へのアクセスが良好で、ショッピングモールや子育ての環境も充実しているさいたま市は、魅力的な観光スポットにも恵まれています。

All About編集部は全国10~60代の男女250人を対象に「さいたま市のイメージ」に関するアンケートを実施。
今回は「魅力的な観光スポットが多い」と思う区の結果を紹介するとともに、All About 埼玉ガイドの大林等さんがおすすめの観光スポットを紹介します。

■2位:浦和区/票数42票
2位は浦和区でした。浦和区は、江戸時代に中山道の宿場町として栄え、明治時代初期には県庁が設置され県の行政の中心地として発展してきました。JR京浜東北線、湘南新宿ライン、高崎線などが通り、都心へのアクセスが良好です。

回答者に浦和区を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。

「浦和レッズの本拠地は、サッカー好きにはたまらない観光地であるから」(30代男性/東京都)

「一番盛り上がるサッカーの浦和レッズがあるから」(40代男性/神奈川県)

「浦和美術館や競馬場など文化・娯楽施設が充実しているから」(30代女性/埼玉県)

「浦和は美術館や調神社があり文化と歴史が魅力です」(30代女性/東京都)

「近代美術館や、青少年宇宙科学館など子供が出来ても何度も楽しめそうな観光スポットが多い。また、うなぎや神社が多いので、さいたま市に行ったら一度は行ってみたい」(20代女性/愛知県)

■1位:大宮区/票数153票
1位は大宮区でした。鉄道の街として発展した歴史を持つ大宮区は、東北・上越・北陸新幹線など多くの路線が乗り入れるターミナル駅・大宮駅を擁し、北関東や東北方面への交通の要衝です。駅周辺には商業施設やオフィスビルが集まり、活気に満ちています。

回答者に大宮区を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。

「大宮公園が好き。自然豊かな公園で散策したり森林浴がとても気持ちが良い」(40代女性/神奈川県)

「鉄道博物館をはじめ、美術館や公園など、多くのスポットがあるから」(50代男性/佐賀県)

「大宮は鉄道博物館や氷川神社など観光資源が豊富」(30代女性/東京都)

「武蔵一宮氷川神社や大宮公園、 大宮公園小動物園、埼玉県立歴史と民俗の博物館、さいたま市立博物館、大宮聖愛教会など多数の魅力的な観光スポットが多いと思うからです」(60代男性/愛知県)

「桜や紅葉が美しく、氷川神社も隣接する歴史あるスポットであるから」(20代女性/埼玉県)

■多様な観光スポットに恵まれた両区
1、2位に選ばれた大宮区、浦和区のおすすめの観光スポットについて、All About 埼玉ガイドの大林等さんにお聞きしました。


大林:2位の浦和区、1位の大宮区は、ともに江戸時代から中山道沿いの宿場町として栄えたエリアです。両区は歴史感を漂わせ、多様な観光スポットに恵まれています。

浦和区の旧中山道に面して調(つき)神社が社殿を構えています。鳥居がないことが特徴で、参拝口では狛犬ではなく兎が出迎えてくれます。通り沿いには老舗のうなぎ専門店があり、店ごとに守り続けた伝統の味を味わうことができます。

スポーツの分野では、1908年に現在の埼玉大学に蹴球(サッカー)部が創設されたことから、“サッカーのまち”としても広く知られています。東に隣接する緑区の埼玉スタジアム2002は、浦和レッズがホームグラウンドとし熱戦を繰り広げています。

そのほかにも、浦和区には、県立近代美術館、うらわ美術館、青少年宇宙科学館などの博物館施設も充実しています。

1位の大宮区は氷川神社の門前町として発展した側面をもっています。2000年を超える歴史を刻み、大宮の地名の由来となったといわれています。隣接する大宮公園は、広大な敷地の中に四季折々の自然があふれ、1990年には日本さくら名所100選に選ばれました。

そのほかにも小動物園、児童遊園地、野球場などの設備が充実し、サッカー場のNACK5スタジアム大宮は、Jリーグ・RB大宮アルディージャの本拠地です。


また、区の中心の大宮駅は東北、上越、北陸に向かう新幹線が集中し、首都圏の北の玄関口の役割を果たしています。駅北の鉄道博物館は鉄道ファンには見逃せません。館内に展示される数多くの車両は日本の鉄道の歴史をリアルに物語ります。

そして、地上から宇宙に視線を上げてくれるのが、さいたま市宇宙劇場です。プラネタリウムがあり、約23mのドーム型のスクリーンに星空のロマンが映し出されます。

【大林等プロフィール】
All About 埼玉ガイド。メーカに勤務しながら全国、海外各国を旅した経験を生かし、雑誌やWebなどで観光に関する記事を執筆中。これまでに国内は47都道府県すべて、海外は70カ国以上を訪れている。国内、海外を問わず訪れた地域の文化や歴史に鋭い視線を注ぎながら、地元である埼玉の観光・旅行に関するより豊かな情報を提供している。

<調査概要>
さいたま市のイメージに関する調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2025年8月26日
調査対象:10~60代の250人(男性:95人、女性:153人、回答しない:2人)
※回答者のコメントは原文のまま記載しています
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