金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住69歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:69歳男性
同居家族構成:本人、妻(69歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:800万円
現在の預貯金:4000万円、リスク資産:3000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金480カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万4110円
老齢厚生年金(厚生年金):15万6431円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:年金約80万円(年額)

■「若者の負担を考えると無理は言えない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「年金受給額がより多ければそれに越したことはないが、年金財政や若者の負担を考えると無理は言えない」と語っています。

ひと月の支出は約「34万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「チラシを丹念に調べ少しでも安い店を探す」
年金で足りない支出については「貯蓄から月10万円程度を引き出し」で賄っているという投稿者。

現在は働いていないものの、年金以外に「株式の配当金で月平均で5万円程度」の収入があるといいます。

年金生活においては「食品や日用品の買い物は折り込みチラシ等を丹念に調べ、少しでも安い店を探しています。また節電、節水を心がけています」と節約を意識しているとのこと。

■「株式投資を若いころから始めておけばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「株式投資を若いころから始めておけばよかった。特にバブル崩壊以降、株式投資の配当利回りは預金利息に比べて格段に高く、株式を主、貯蓄を従としたポートフォリオの方が資産の積み上げには有利だったと思います」と回答。


今後の生活については「それなりの蓄えがありますので、普通程度の生活はできると思います」とお金の心配はない様子です。

老後は「たまにささやかな温泉旅行をすること」が楽しみだとも教えてくれました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
編集部おすすめ