金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住61歳女性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:61歳女性
同居家族構成:本人のみ
住居形態:賃貸
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:110万円
現在の預貯金:200万円、リスク資産:0円
これまでの年金加入期間:国民年金480カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約5万円(繰り上げ受給)
老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

■「年金だけでは生活することができない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「年金だけでは生活することができないから。年金だけで生活できるようにしてほしい」と語っています。

ひと月の支出は約「13万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「お弁当の配達の仕事をしている」
年金で足りない支出については「現在、アルバイトをしているのでその給料で補填(ほてん)している」という投稿者。

現在は、「お弁当の配達の仕事」をしていて「月約9万円」の収入があるとのこと。「企業や施設などに車でお弁当を運んでいる。年金だけでは生活ができない」と働く理由を語ります。

年金生活においては「水道光熱費などの節約を徹底している。
特に水はスーパーでボトルを購入して、それにミネラルウォーターを入れて持ち帰るようにしている。洗い物やお米を炊飯するときの水として利用している」と倹約をしているとのこと。

■「年金が生活保護を受けるより少ないのは納得できない」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「若いころから正社員として働いて、厚生年金をもらえるようにしておけばよかった。ずっとアルバイトをしていて、国民年金だけ支払う生活をしていた。今になって年金の少なさに愕然として後悔している」と回答。

今の生活での不満については「とにかく年金だけで生活が成り立つようにしてほしい。生活保護を受けるより少ないのは納得できない」とコメント。
(なお生活保護はあくまで最低限の生活を保障する制度であり、年金制度とは性質が異なります)

最後に、今の生活には「楽しみがなく辛い」と語り、厳しい現状を過ごされていることが伝わってきました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
編集部おすすめ