金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住77歳女性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:77歳女性
同居家族構成:本人のみ
住居形態:賃貸
居住地:兵庫県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:250万円
現在の預貯金:400万円
これまでの年金加入期間:厚生年金400カ月 

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):10万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金2万8800円(年額)

■「ここ数年の物価高で生活費が増えた」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「ここ数年の物価高で生活費が増えて貯金を取り崩している。物価高を考慮して年金額を増額してほしいです」と語っています。

ひと月の支出は約「11万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。

■「特に食費のやりくりで苦労している」
年金で足りない支出については「アルバイトで得た収入から月5000円、貯蓄から月1万円ほど引き出し」て賄っているという投稿者。

年金以外に「クラウドソーシングのアルバイトで月平均1万円ほど」の収入があるといいます。

また年金生活においては「特に食費のやりくりに苦労している。米も高くなりパンと麺類を取り入れて何とか過ごしている」とあります。

■「投資で資産を増やしておけばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「貯金だけでなく株式投資、債券等でもう少し資産を増やしておけばよかった。
若いころは旅行をしていたのに現在はあまり旅行もできず残念でなりません。老後生活には最低1000万円以上が必須だと思う」と後悔を口にします。

今の生活については「とにかく物価が高いので、定期的に現金給付があるとありがたいです」とコメント。

一方で、今の家計の状況では「外出もままなりませんが、パソコンが趣味なのでネットを楽しんでいます」と老後の過ごし方も教えてくれました。

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