現役時代と比べて、老後になって増えてくるのが自由な時間。今ならゆっくりと旅を楽しめると感じる一方で、シニアは体力や費用、持ち物の心配もありますよね。


では、実際にシニア世代はどのように旅行を楽しんでいるのでしょうか。シニアがシニアにおすすめする旅行先はどこ? All Aboutが実施したアンケート調査から、シニアの旅のエピソードをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:64歳男性
同居家族構成:本人、妻(67歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:東京都
現在の現預金:8000万円、リスク資産:1億円

■現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(受給前)
老齢厚生年金(厚生年金):12万2487円(特別支給の老齢厚生年金と推察)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険50万円(年額)

年金以外の収入:終身保険の配当や積立増加分約150万円(年額)

配偶者の収入:年金約18万円

ひと月の支出:25万円

■「行ってよかったシニアの旅先は熊本県」
現役引退後は「1年に数回、夫婦ふたり旅」をするという今回の投稿者。

シニアになって行ってよかった旅先は、「2024年4月に夫婦」で訪れた「7泊の熊本県」旅行だと言います。

特に印象に残っているのは「熊本県立装飾古墳館内の実際の古墳の上で、ガイドの方と日本各地の古墳について3時間くらい話しこんだこと」だそう。「前方後円墳は男性と女性のシンボルとが合わさった表現なのか、子宮と産道を表したものなのか等、楽しい論戦が果てしなくつづいた経験が面白かった」と旅の思い出を振り返ります。

熊本県を訪れるなら、「歴史好きの方には、装飾古墳館、熊本城、シュメール文字が刻まれた押戸石の丘」がおすすめと投稿者。

移動には「羽田から熊本空港まで往復飛行機。周辺はレンタカー」を利用したため、「初めての場所でのレンタカーは少し緊張しました。特にカーナビが示すことができない場所に行く場合や地震で道路が変更されたところ」は戸惑うこともあったと言います。

なお旅行にかかった費用は夫婦で「交通費約12万円、宿泊費約30万円、食費約2万円(宿泊先での食事を除くと推察)」とあり、総額44万円ほどとなったようです。

■「自分で穴場を探すノープランの旅も面白い」
年金生活における旅費のやりくりについては「日常生活はやや切り詰めて、旅行をのびのびやるようにしています」とのこと。


これから旅行を計画しているシニア世代には、旅先での予定を「綿密に計画したほうがよいか、自由プランがよいか、自分の性格にあわせて準備したほうがよい」とアドバイスします。

「お任せ旅行であればJTBとかよいかもしれませんが、レンタカーやタクシー、徒歩で穴場を探しながら旅をするほうが、驚きの経験に遭遇する確率が増すと思います」とノープラン旅の魅力を語っておられました。

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